2011年10月4日火曜日

平成23年6月議会一般質問(古屋信二議員)

2番、新政会の古屋でございます。



通告どおり、一般質問をさせていただきます。私は、地球温暖化防止についていくつか質問したいと思っております。


今さら地球温暖化の背景を述べるのは省いて、坂井市が美しい自然と共生するまちづくりを目指すため、平成20年3月に坂井市地球温暖化防止実行計画、坂井市役所オフィスプランが策定されました。その内容は、温室効果ガスの排出の状況、削減目標、目標に向けた取り組み、計画の推進体制などであります。その立派な計画は、本市みずからが率先して取り組まなければならない認識と責務と感じております。

そこで第1点目ですが、この計画目標は電気使用量を平成18年度比で3%、自動車空調用燃料で3%、給湯用ガスで2%削減などをすることで、温室効果ガスを16トン、削減率で2.5%削減目標を設定いたしました。そこで、毎年度定期的に進捗状況を把握し点検しているとあるが、どのようなものか。このことは、昨年3月議会において前田議員の質問の理事者側の答弁の中でも、月1回なりの会議を開き検証していると答弁しております。

また、温室ガス排出量の当計画の進捗概要をホームページなどに公表するとあるが、公表したことがあるかお尋ねいたします。

次に第2点目ですが、エコオフィスプランの1年後に、坂井市環境基本計画が策定されました。その中の重点施策が、低公害車の普及や緑のカーテンの導入促進があり、どれも確実に実行していると思います。

もう一つの重点施策として、自動車1,500キロメートル削減マイレージ運動の推進があります。福井県は自家用自動車の1世帯あたりの保有台数が全国第1位であり、このことから、坂井市も自動車の保有台数が多いことにより、自動車社会の加速している一方、二酸化炭素も多く排出しております。ですから、重要施策であるこの運動がどのように普及啓発しているかをお尋ねいたします。

次に第3点目ですが、さきのエコオフィスプランの計画期間は、平成20年度から22年度までの3年間だったと思います。その間、目標達成状況等に合わせた今後の計画策定は行っているのかをお尋ねいたします。

次に4点目ですが、地球温暖化対策に有効な防犯灯のLED化についてお尋ねいたします。

本市が管理する道路灯・防犯灯は2,417ケ所設置してあります。これまでにLED化に更新したのは76ケ所と聞いております。全体的で2.8%で、大変少ない数字でございます。更新にはLEDの価格が高く、初期投資には多額の費用がかかります。しかし、電気代が安く、球切れの心配もなく、経済性にすぐれているのは御承知だろうと思います。現に、長野県飯田市では5ケ年で6,000戸を初め、広島県福山市、群馬県藤岡市などLED化整備事業は強力に全国各地で進められております。本市においても取り組んでいると思いますが、進捗計画があればお聞かせ願いたいと思います。

それとあわせて、国庫補助事業である福井県グリーンニューディール基金事業の活用状況もお知らせください。

最後に5点目ですが、各地域単位、すなわち町内会等がLED防犯灯を導入する際、本市は補助の拡充により防犯灯のLED化を促進し、温室ガスの削減に努めたらどうでしょうか。

現在本市は、防犯灯設置事業補助金について限度額はありますが、設置費用の2分の1以内で設けています。防犯の目的ではありますが、環境保護にも貢献する意味でも拡充は必要で、LED化に固執した補助にすべきではないでしょうか、理事者側の見解をお尋ねいたしまして、私の質問とします。なお、再質問は余りしない考えなので、丁寧な御答弁をお願いいたします。


○ 議長(広瀬潤一)坂本市長。


○ 市長(坂本憲男)

古屋議員の御質問にお答えをいたします。

坂井市地球温暖化防止実行プラン計画についてでございますが、まず1点目の地球温暖化防止実行計画の進捗状況及び点検内容、並びに3点目の平成23年度からの本計画の進行状況についてお答えをさせていただきます。

坂井市におきましては、平成11年4月に施行された地球温暖化対策の推進に関する法律を受け、みずからの事務事業に伴う環境負荷を低減するための率先行動として、平成20年3月に坂井市地球温暖化防止実行計画、いわゆるエコオフィスプランを策定し、平成22年度の本庁舎から排出される温室効果ガス排出量を、平成18年度と比較して2.5%削減することを目標として、これまで取り組んでまいりました。

職員による主な取り組みといたしましては、昼休み時間帯の消灯やトイレ、給湯室、廊下などの未使用時の消灯の徹底、OA機器の適正使用、空調の設定温度の適正化、退庁時の電源のオフ、エコ運転の励行などを進め、一方、市としても公用車の更新にあたっては、小型化や環境負荷の少ない車の導入に努めていくとともに、使用実態を精査し台数の削減などに努めてまいりました。

このような取り組みの結果、職員1人あたりの温室効果ガス排出量については、CO2に換算して、基準年の平成18年度は2,089キログラムであったものが、平成22年度においては2,024キログラムと約3.1%の削減効果を得ております。

今後は、エコオフィスプランの計画期間を27年度までの5年間といたしまして、庁舎内に省エネ推進委員会を設置して、早急に現状に即した具体的な管理目標値を定めまして、これまでの取り組みのさらなる強化を図り、市みずからが行う事務事業に伴う環境負荷の低減に努めていく所存であります。

次に2点目の御質問でございますが、環境基本計画の中で重要施策としている自動車1,500キロメートル削減マイレージ運動の推進についてお答えをいたします。

これは、自家用車の利用を1日約4キロメートル控えることにより、環境省が目標としている1人1日あたり1キログラムのCO2削減が可能となるというものでありまして、市では「ぐるっと坂井」の利用を促進し、「カー・セーブデー」と連携した運動を展開することにより推進していきたいというふうに考えております。

市では、平成21年3月に策定をいたしました本計画において、重要度の高い41項目の基本施策について、市民、事業者、市が協働して取り組む施策、また早急に取り組む必要のある施策を優先し計画の効果的な推進を図っているところでありまして、CO2削減/ライトダウンキャンペーンは年々協力事業所がふえ、本年度は200を超える事業所の参加を予定をいたしております。

また、300にも及ぶ地区の参加を得て実施をいたしておりますクリーンキャンペーンや、海や川のごみ対策、生物多様性の保全・再生などの地域や環境保全団体等との連携、協働事業を展開をいたしているところでございます。

なお、県の地域グリーンニューディール基金の活用でございますが、4つある基金事業計画メニューのうち、温暖化対策推進に係る事業として、本市では平成22年度において実施をいたしました春江総合支所の改修工事にあたり、限度額いっぱいの2,000万円の補助をいただきまして照明器具や冷暖房器具の省エネ化を図ったところでございまして、CO2削減量は約28トンと試算されております。

次に、蛍光灯防犯灯をLED化に更新しているが、その進捗状況ということでございますが、市の防犯灯は道路照明を含めて約2,400基ありますが、平成21年度に県の補助を受け、このうち76基を初めてLED化をいたしました。現在のLED化の進捗率は3%にとどまっております。

防犯灯のLED化については、消費電力が低いということからCO2削減につながると認識をいたしておりますが、設置費用は32ワットの蛍光灯と同程度のLED灯を比較しますと、LED灯の方が1基あたり2万円程度高くなるとお聞きをいたしております。

しかし、LED灯の需要が多くなればコストも下がると思われますので、今後の状況を見据えながら防犯灯のLED化を図ってまいりたいというふうに考えております。
次に、各地域単位における防犯灯LED化の補助についてという御質問でございます。

各地区の防犯灯の設置補助事業として、平成22年度に比べ159地区、約320万円を交付をいたしております。

補助金は、防犯灯の設置補助要綱で定めている照明の消費電力量により交付をしておりますが、LEDへの変更は設置費が割高となるため、各地区では設置に消極的になっておられるものと思っております。

しかし、CO2削減などの環境を考慮した取り組みは重要な課題でありますので、LED化した場合の補助金については、今後、補助率や限度額について検討してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。


○ 議長(広瀬潤一)古屋議員。


○ 2番(古屋信二)

1点目の答弁でございますが、坂井市地球温暖化防止実施計画は3.1%ということで達成してることを認識いたしました。そうやって、本市職員がみずから目標管理に緊張感でやっていると思います。そういうことを市民の皆様に広報することが大事であります。それが啓発につながると思いますので、広報しているのか再度お聞きいたします。


○ 議長(広瀬潤一)大杉生活環境部長。


○ 生活環境部長(大杉彰一)

これまでに実施しました事業に、これらの値につきましては、また今後、広報、ホームページ等で案内していきたいと。そして、職員みずからが環境により深く関心を持つために、先ほど市長の方でも申し上げましたとおり、省エネ推進委員会、副市長が本部長となりまして組織立って取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、また今後そういったことの内容を市民に呼びかけて、市自体が取り組んでいるんだというようなことで啓発また案内していきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。


○ 議長(広瀬潤一)古屋議員。


○ 2番(古屋信二)

ぜひ広報をお願いしたいと思います。せっかく一生懸命やっている職員が浮かばれないというか、率先している見本というのは市民にも見せていっていきたいと思います。

次に、2番目の自動車走行距離削減運動ということで、いつも計画には書いてあるんですが、なかなかそういうマイレージ運動というふうな声が聞こえてきません。市長の答弁なんかでは、1日4キロメートル削減、そしてカーセーブ運動、同じことだと思いますが、一応、一たんこういうマイレージ運動とうたっているもんですから、一般市民はどういうふうなことだというふうな質問を受ける場合があります。マイレージっていうと、何かマイルがたまるとか、何か恩恵があるのかというふうに考えておりますし、一般市民は。ちなみに、福井県では自動車走行距離削減運動、「CO2削減!レッツトライ180」っていう運動を去年実施しております。今年も、今やり始めて、参加事業者はもう締め切ったところでございます。昨年は111チームが参加しまして、22万6,190キロメートル削減し、CO2は52トン削減したと実績があります。坂井市においても、ぜひこういったマイレージ運動、これ挙げてますので、ぜひ企画、発信をしていきたいと思いますが、そういったものの見解はどんなもんでしょうか。これも生活環境部でしょうか、よろしくお願いします。


○ 議長(広瀬潤一)大杉生活環境部長。


○ 生活環境部長(大杉彰一)

今ほど答弁にもございましたとおり、一応、市としましては、このマイレージ運動につきましては、カーセーブ、また「ぐるっと坂井」という、こういった利用促進を図りながら、このCO2削減に取り組んでいきたいというふうに思っておりますけれども、昨年のカーセーブ参加者、職員につきましては延べ人数で3,324人で、CO2削減量が6,742キログラムという、わずかな数字ではありますけれども、そういった効果があります。ただ、この環境に対する継続的な取り組みっていうのはなかなか数字にあらわれないものですから、こういった総量的な数字を示しましてCO2削減、また今ほどおっしゃられましたマイレージ運動に、そういった活動と連携しながら、そういう表現をしていきたいと、マイレージ運動につなげていきたいというふうに思います。


○ 議長(広瀬潤一)古屋議員。


○ 2番(古屋信二)

ぜひマイレージ運動をやっていただきたいなと思います。

3点目の質問でございますが、私がちょっと質問したのは、あと3ケ年においてもう1回計画するべきじゃないかなと思っていたんですが、今、市長の御答弁は27年度までの5ケ年ということで、これはまた新しい目標を、さらなる目標を決めていただきまして推進していってほしいと思います。

4番目のLEDの事業でございますが、春江総合支所ということで、省エネの一部動きをされたってことは喜ばしいことだと思います。

また5点目ですが、今年の自治区長会の会議資料では、防犯灯の更新についての補助は列記してません。新しく、壊れた防犯灯を修理するというふうな列記はしてませんが、この点については補助金は出るのでしょうか。それとあわせて、福井県の今のニューディール基金事業では、LED防犯灯整備事業っていうのが含まれてございますが、それとあわせて推進の考えがありましたら御答弁をお願いしたいと思います。総務部になるかと思いますが、よろしくお願いします。


○ 議長(広瀬潤一)五十嵐総務部長。


○ 総務部長(五十嵐英之

)集落の防犯灯の整備につきましては、今ほど御質問の、いわゆる修繕による取りかえというものも当然対象としております。ただし、蛍光灯の球のみをかえるというような場合には対象としておりません。器具すべてを取りかえるといった状態のときに対象としております。

それから基金の関係ですが、先ほど市長の方から御答弁したと思いますけれども、既に限度額をすべて福井県の枠は坂井市はいただいております、2,000万円。ですから、そういった基金の事業はちょっと防犯灯について取り組むことはできないと思っています。


○ 議長(広瀬潤一)古屋議員。


○ 2番(古屋信二)

よくわかりました。一応環境のことを考えますと、こういう防犯灯の更新というのはLEDというのを促進していただきたいと思いますので、御検討をお願いします。

最後になりましたけど、坂井市民として6月28日のライトダウンキャンペーンが地球温暖化の防止のためにいい機会ではないかと思います。議員含めて理事者の皆さんの全員が参加しますようお願いしまして、私の質問を終わりたいと思います。

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