2012年12月13日木曜日

平成24年9月定例会一般質問―木村強議員

22番(木村 )


おはようございます。22番、新政会、木村です。私は、今年6月完成いたしました坂井中学校体育館についてと、2点目に平成26年度から坂井農業高校の統合についてを質問いたします。


まず最初、坂井中学校体育館の改修工事についてですが、坂井中学校体育館については、今年の6月新しく改築され、先生、生徒たちはきれいになった体育館で学べることを大変喜んでおります。しかし、使用するにあたって気になる点がいくつかあるため、以下の質問を行いたいと思います。

1つ目、改築された体育館のバスケットコートの縦の長さが改築前のコートより短くなっており、公式の大会を実施することができないと聞いたが、バスケットリングのアームを短くするなどして縦の長さを確保することはできないのですか。

2番目に、バスケットリングを取りつけている下がり壁の通りが部分的に黄ばんでおり、見た目が悪く思われる。直すことはできないのか。

3番目に、改築前の体育館に比べ、新しい体育館は風通しが悪く、室温が高くなりやすいと思われますが、風を換気をさせ室温を控える対応策はないのか。

次、4番目に、校門東側の松の木が枯れているが、今後どう対応するのか。今年の夏ですか、6月からまだ9月半ばになっておりますが、まだそのまんまになっております。

次に、坂井農業高校のお話ですが、平成20年10月の福井県高等学校教育問題協議会において、平成21年3月に策定した県立高等学校再編整備計画において、第一次実施計画として奥越地区から始まり、第二次実施計画で坂井地区、若狭地区の再編整備の方向に24年度から26年度での3年間でする。現状ですが、平成元年3月における中学校卒業者数は県内で1,806名であったが、平成23年度には1,313名まで減少、27%の減でした。また、平成38年には977名まで減少、約46%減少する見込みとなっている。今回、坂井農業高校は今年4月に統合の形になって、平成25年度から必要な施設設備に要する期間などを見据え平成26年度を目安に開校すると聞いております。坂井農業高校の今までの生徒数は約280名でありましたが、平成26年度には460名、28年度には870名になるようです。

それで、きのうの佐藤議員の春江駅の質問ございましたが、今度JR丸岡駅、通勤通学者が、坂井農業高校の生徒数が3倍になると、やっぱりそういう駅の問題も出てきます。そういうな面を、今後、市としてどう対応していくのか。

それと、また坂井農業高校の正面などでは、大型のバスなどとか、そういうなもんは通れない。今年なんども見ておりますと、遠足などの催し物がありますと、県道に大型が9台ものバスをとめ、朝のラッシュ時などはかなり渋滞しておる状態であります。これも、26年度から春江工業高校が、生徒が来て、実習や何かは春江工業高校の方へまた行くと聞いております。そうなりますと、バスとかそういうなことで毎日のように使うような状況になりますが、そのバスの乗り入れの場所もないような状況ですが、市としてこれからの対応をどうするか答弁をお願いいたします。

以上です。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


おはようございます。市長の前に答弁させていただくこと、大変申しわけなく思っておりますが、今、精査しておりますので、よろしくお願いします。

私の方からは坂井中学校体育館改修工事についてお答えをいたします。

まず、バスケットコートの縦の長さについてでございますが、改築前のコートの縦の長さは27.5メートル、現在のコートは26メートルございます。改築前に比べ1.5メートル短くしております。これは、コートのエンドラインと壁との距離を、改築前の1.25メートルから2メートルに広げたことによるものでございます。

改築前の体育館では、エンドラインと壁までの距離が短く、生徒が練習や試合中に勢い余って壁にぶつかり、そしてけがをすることがありました。

今回の整備にあたり、学校側からの強い要望と十分な協議を踏まえ、エンドラインから壁までの距離を広げ、使用時の安全性を確保した長さ26メートルのコートを整備いたしました。

今ほど木村議員より御提案をいただきました、バスケットリングのアームを短くして縦の長さを確保いたしますと、コートのエンドラインを壁側に近づけざるを得なくなり、安全な距離を確保できなくなります。

また、確かに実業団やプロバスケットが使用する公式戦用のコートでは、縦の長さは28メートルなければなりません。しかし、標準的なコートの基準は24メートル以上28メートル以下とされております。中学校で行う授業や練習では26メートルあれば十分であると考えています。

現に、越前町の朝日中学校では24メートルコートで整備しておりますし、三国中学校、丸岡中学校及び丸岡南中学校でも26メートルコートとなっています。

次に、バスケットリングを取りつけている下がり壁の通りの補修についてでございますが、この対応につきましては、モルタルなどを塗りつけることが有効であると考えます。

しかし、部活などでバレーボールやバスケットボールが当たり、塗りつけたモルタルなどが剥離して落下し、生徒に危険が及ぶ可能性があります。このため、構造上の問題もないということから、現状のままで手直しは考えていません。

次に、体育館の風通しの御質問にお答えをいたします。

新しい体育館、特に北側は、地域玄関を設けたことによって、坂井図書館が併設されることもあって、南側より開口部が少なくなり、改築前の体育館に比べて風通しが悪くなっております。

このため、これを解消するためにステージ側天井付近及びギャラリー側天井付近に換気設備を設け体育館の暖気を外に強制排出し、開口部から外の空気を入れる換気計画をしておりまして、そういう設備になっております。

この換気設備を有効に利用いたしまして、体育館内の空気や気温、温度をしっかりと調整していって、子どもたちのその快適な運動になればいいかなって、そんなことを思っています。

最後に、校門東側の枯れた松の木の対応についてでございますが、枯れた松の木につきましては早速撤去し、植栽管理上、学校の先生方の負担とならないような樹木を選定するなどし、学校と協議をしながら年内をめどに植えかえを考えていますので、またいろいろ御指導をお願いいたします。

以上です。


議長(釣部勝義)市長。


市長(坂本憲男)


おはようございます。木村議員の御質問にお答えをいたします。

私の方からは坂井農業高校の統合についてお答えをさせていただきます。

初めに、坂井農業高校統合に伴う通学環境についてお答えをさせていただきます。

現在、JR丸岡駅については、平成12年から利用者数の減少とJRの合理化等により駅員を引き上げ無人駅となりましたが、簡易委託駅として、JR西日本と乗車券類委託発売契約を締結し、市がシルバー人材センターに業務委託をしております。

なお、夜間は駅が無人化となる時間帯もありますので、防犯上の観点から防犯カメラを3台設置して駅舎等の監視をするなど、防犯・安全対策に努めているところでございます。

このような中、坂井農業高校と春江工業高校が総合産業高校として再編され、現在の坂井農業高校の場所を利用する計画が明らかになり、再編後の生徒数は500人以上増加することが見込まれているところでございます。

また、現在の坂井農業高校に通う生徒のJR丸岡駅の利用者数は100人を超えており、再編後には相当数増加することが見込まれております。そこで、JR丸岡駅の運営管理体制のあり方については、議員御指摘のとおり今後検討していくことが必要であるというふうに考えておりますので、JR西日本と協議していきながら、駅利用者の利便性の向上を図っていきたいというふうに考えております。

また、バス停留所についてでございますが、グラウンドの利用が考えられることについては、昨年5月から県に対し用地の動向につき問い合わせておりますが、現段階では詳細な高校の再編計画が決定されていないため、高校用地は現状のままでしか考えられないということでしたので、御理解をいただきたいと思います。


議長(釣部勝義)木村議員。


22番(木村 )


再質問させていただきます。

まず最初、体育館の問題ですが、バスケットのリングが同じ新しく校舎を新しく建てたのに、そういう競技のできないっていうか、そういう建て方っていうのはちょっとおかしいんでないかと思うんやね。今、春江中学校も体育館を建てていますが、それはやっぱり28メートルぐらいのあれはきちんとできてるんでしょう。なのに、坂井中学校だけ何でこの26メートルにしたか。何で横を2メートルやそこらぐらいの幅を、縦を何でそれとれるような設計にせなんだか、それ、ちょっとおかしいんでないかと思う。坂井中学校の生徒にしたって、バスケットはよりすぐれたスポーツで、県内でも有数の生徒がいるところなんです。そういうなところでやってて、なぜ2メートルも短くなったんか。全体と幅が一緒の幅やったで、大体27メートルか、一緒な全体がとれる、学校の先生はそう言ってたんですが、それをとれないとなると、やっぱり生徒としても、学校の先生としても悲観するんじゃないかな。現にそういう苦情も聞いております。

それと、中の風通しなんですが、ついでに見てきました。僕ら、この間、8月の暑いときに行ったんですよ。そうしたところが、中はサウナと一緒ですわ。

風通しなんて、それは換気扇つければいいっていうんかしらんけど、学校の生徒が一々そんな換気扇つけて、そんなもんやっているかどうかっていうのは確認もできんしさ、あれなんですけど。結局、体育館っていうと、やっぱりほとんど下の方に窓があって、通風口があってやるんやけど、今回の場合は北側に今度は図書館が建つあれもあったんかしりませんが、風通しの窓がないんやね。あるのはあるんやけど、小さいのがちょこっとあるだけで。あれでは、そんなもん、風通しなんて言ってられん。生徒が汗だくになって運動したって、熱中症になる可能性があるような状態です。そういうなことも視野に入れて、もっと何か、あと窓をつけられるとか、そういうなことができるもんなら、そういうことをやってほしいなと思います。

それと、垂れ壁か、普通の一般の建築物でやってたら、ましてサラシのコンクリなんていうのは、ものすごい金かかってるんやね。モルタル塗りと違うて。モルタルの倍ぐらいの値段かけてやってるんや。それが、ダカベコのあれ、見た目で素人でもわかるような建て方して、ようあんたらそんな検査通したね。おれ、不思議でたまらんと思うわ。普通の一般のもんやったら、あんなん通らんと思う。そりゃ、1年後に検査するとか何とかって言いましたが、あれではまともな金は払えないと思いますわ。工事期間もおくれて、それで焦ってるんかしらんけど。ほんで、サラシの壁にしたって、ほかのところ見たって、黒いオイルのついた色のまんまほったらかしになっているとこやら、いろんなとこあるんですわ。あれ、もう1回再点検して、きちっと言ってもらわんと、これからの業者の見せしめっていうか、そういうこともあります。あれも、単価、半額ぐらいに下げてまわなあかん。

それと、もう一つ、学校東門のとこの松の木なんですが、昭和45年にあこの坂井中学校が完成しております。それまでは坂井中学校っていうのは今の保育所のとこにあったんですね。僕らはその保育所のところで育ちました。そのときに、今のあの松の木は、多行松って言って、ここらには滅多にないような松の木なんです。余り手間のかからない。枝ぶりにしたって、手入れを余りしなくてもいい、一番手間のかからないきれいな松ということで、昔から、僕らの小さいときからそういう松の木であったのを、珍しいっていうなもんで、今の中学校に移転したときに持っていった木なんですわ。僕らも、これ、いつからあるっていうのは全然、ある程度、みんなに聞いたんですけど、それは昔の人はもう死んでもて、わからないっていうなことで。何しろ僕らが小さいときからあった木をあそこに持ってったっていう由緒ある木なんです。それを枯らしたって。こんなもん、普通、大体、どこの庭にしたって、水やったり何たりして、その管理をするのが当たり前なんですよ。特に今年は炎天下で猛暑で暑かったときなんですから、そういうな視野に入れて管理をするのが本当なんで

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すが、それを枯らして、おまけにまた3ケ月も4ケ月も一番坂井市のメイン通りにある玄関口に枯れた松の木があると、これはだれやったって、住民言うてくるのはあると思う。これ、教育長、次に何を植えるか、何を考えてるんかわかりませんが、地元としては、やっぱり今まであった多行松、これは聞いたらあるっていうことですで、これ、松の手入れにしたって一番手間のかからない一番いい松やって、ある問屋さんが言ってます。そのために持ってきたんじゃないかと思いますんで、そのところをどうか、ちょっと答弁お願いします。


議長(釣部勝義)教育部長。


教育部長(渡邊眞吾)


木村議員さんの再質問にお答えをいたします。

まず、体育館のバスケットコートの縦の長さの件でございますが、確かに体育館の面積を旧体育館よりも面積を広げれば、縦の長さは従来の27.5メートルを確保できたかと思います。ただ、一応、国の補助金を受けての事業でございまして、旧体育館の面積でも、今の坂井中学校の生徒数を基準に比べますと、基準の面積よりも広い面積でございまして、改築にあたっては、国の基準面積以上の面積で旧体育館面積確保しておりましたので、それを狭めることなく、基本的には、アリーナ、体育館の床面の面積は現行の体育館の面積を確保するという形で、それを基本にして体育館の改築を行わせていただきました。その結果、アリーナの縦の長さは、従来のステージ側から見ると、横幅は旧体育館と同じような長さでございましたけども、バスケットコートの縦の長さ27.5メートルで確保しますと、壁面までの長さが1.5メートルぐらいですか、非常に短くとるようなことになりまして、それまで、先ほど教育長の答弁にもありましたように、子どもが勢い余って壁面にぶつかってけがをするとそういったこともありまして、コートの長さを従来どおりの長さをとるのか、あるいはまたは安全面を優先するのか、そのあたりを学校の方からの要望としていろいろとりながら体育館の改築を行ったわけですが、その中でやはり学校としては安全面を優先するという、そういう最終的な結論をいただいて、壁面までの長さ2メートル、バスケットコートは基本的にはコートの外側2メートル以内に障害物があってはならないという、そういう規定もございますので、最低2メートルの安全面でのラインとの壁面の余裕をとらせていただいたと、そういうことでございます。

それから、もう一つ、体育館の換気でございますが、坂井図書館が建ちますと、確かに北側半分は壁面で窓がございません。アリーナの上の方に排気用の窓があるだけで、風通しとしては北側のステージ側の床面にある換気のための窓があるだけです。その件については、当初、配置計画を立てる時点で想定をしておりまして、それで排気用の換気扇をステージ側とギャラリーの上の方に大型の換気扇をつけさせていただきました。この点については、学校の方もその点十分理解をしていなかったということもあったようで、確かに換気扇を回さない中での体育の授業も行っていたという、そういうことも時々あったようですので、その点は十分学校の方にも指導しまして、必ず体育館での、この時期、暑い時期ですので、換気扇を回して体育館での授業また部活を行うようにと、そういった指示を行わせていただきました。

それから、バスケットリングのことの下がりの通しのゆがみでございます。確かに木村議員おっしゃるように、施工品質から見ると非常に見ばえも悪いし、せっかく新しくでき上がった体育館のそのコンクリートの打ちっ放しの部分が非常に品質的に悪く見えると、そういったことも5月のこの議員さん方が体育館を完成後に見ていただいたときにも、何人かの議員からも御指摘をいただきました。打ちっ放しの仕上がりも非常に汚れが目立ったり、そういった部分もございまして、その後の手直しとしては、その汚れとか、そういった仕上がりのちょっと不備なところについては、再度サンダーをかけて一応化粧をしたと、そういった補修を行わせていただきました。ただ、ゆがみについては、これはモルタルの補修では、ちょっと見ばえだけよくするということも検討はさせていただいたんですが、先ほど教育長の答弁でも申し上げましたように、モルタルを上塗りしてゆがみをなくしただけでは、やはり根本的な仕上げの補修にはならない。いずれ劣化して、あるいはバスケットボールが当たってひび割れを起こし、いずれはまた落下してしまう、その繰り返しになる。そういった部分もございまして、構造上問題がないということで、今のところその手直しという部分については考えていないということでございます。

それから、校門の前の松の木の件でございます。

これは、施工発注後に、植えかえの時期が9月か10月ごろだったと思います、に植えかえをして、早い時期に植えかえをして、その後、工事の進捗が、今、北校舎の方の工事ということで、基本的には業者さんの植えかえ後の管理というものが当然あるわけなんですが、その植えかえの時期が悪かったのか、その後、施工業者としての管理が悪かったのか、どんどん枯れてきて、確かに、今、非常に見るにたえない状況でございます。この松の木については早急に撤去をして新たな樹木を植えるということで考えておりますが、木村議員おっしゃるように、あの松の木についてはいろいろ地域の方あるいは卒業生の方の思いもあるというふうなこともありますので、植えかえにあたっては、その樹木の選定も含めて、地域の方あるいはPTA、また卒業生、同窓会、そういった方々と協議をしながら樹木の選定を行って、年末をめどに植えかえを済ませたいというふうに考えております。


議長(釣部勝義)木村議員。


22番(木村 )


あの体育館の垂れ壁、これは、できることならもう1回ちょっと見ばえのいいような方法でできるもんならやってほしいのと。それと、換気扇つけても、やっぱり自然の風の通りと換気扇の風とでは全然あれが違うんで、そこんところも視野に入れながら、下の方の窓、できるだけつけられるんならつけて、図書館建ててからでも風の流れっていうのはわかるやろで、それになってからまた考えてつくるなり何か考えてほしいと思います。

それと、松の木なんですが、今言われたとおり、ここにあります。教育長言うた、芝にしてまうとか何かツツジ植えとくとかって、そんな簡単なもんではありませんよ。やっぱり、多行松って、これは昔からのそういう、僕らも調べたんですけど、これ、日本で2ケ所らしいんやね、あるのが。ここへ明細書いてあるんやけど。そんな詳しいこと言うてもあれですけど。それだけ有名な松の木で、手入れが簡単なっていうんか、植えてまうと簡単なっていう面があるんで、できたら、やっぱり、みんな母校っていうんか、僕らも昔からのそういうな木を植えといてほしいなって思います。それを視野に。今の父兄なんていうのは、はっきり言いまして、そういうところまで考えてないと思いますわ。そんな校庭の松の木がどうのこうのなんてまで言わんと。それはやっぱり卒業した者の、そういうなのがいろんなあれしてできたもんですから、そういなもんをちゃんと心にとめといてほしいと思います。もう答弁はいいですで、よろしくお願いします。

それで、坂井農業高校の問題ですが、丸岡駅、これから人数どれだけふえるか。28年度になりますと、今の大体3倍の生徒になります。ほんで、25年度から、今度27日にまた地元説明会がありますが、28年度には870名の生徒になります。27年度中には、今の体育館、25年度から今の古い体育館を壊して、それと牛豚舎、そこを壊して校舎を建てるっていう計画でいるらしいんですが、28年度の入学式までには870名が入るだけの大きな体育館を建てる計画でおるそうですが、それにしても、丸岡駅、どれだけの生徒数が乗りおりするか、計算したことないんですが、今まで約300名でしたね。坂井農業高校の生徒は270名かそこらでしたが、その生徒でも通学のときになると、駅の階段のところにだーっと広げて、男子か女性かわからないような格好で座っている、そういうなことがしばしば見られました。それが3倍もふえますと、また帰りや何かも遅くなると思うんやね。今まで7時かそこらになると、もうだれもおらんのでしょう。無人になってまうんでしょう。そういうなことを視野に入れて、やっぱり8時から9時ぐらいまでは有人で置いといて、安全面とかそういうなもんでできるような対応を、やっぱり市から言ってもらわんと、これはできないと思います。まして、新幹線できてローカルになりますと、またいろんなもんが出てくると思いますが、これはまだ3年後とか言ってますが、そんな悠長なことは言ってられないと思います。

それと、1つ聞いたんですが、工業高校が1年生は26年度から入ってきますが、その入ってきた生徒も、やっぱり機械が、工業高校できたときの旋盤とかそういうなものはもう古いんですね。古いんで、そういうなもんを持ってきても、結局、その運賃っていうか、そのあれで費用が新しいのを買うほどかかるような状況で、それをある程度使ってて、何年か後には今の坂井農業高校の方へ新しい機械を入れてやっていくっていうような計画でおるって聞いておりますんで、その間は、結局、バスとか何とかで、その学校外学習のあれをやる状況なんですが、その今のバスの乗り入れがないで、どうにかなりますかねっていうようなことを言ってたんですね。ほんで、僕は、校長先生に、ちょうど、今、坂井市も保育所の問題がありまして、25年、26年で中央保育所が建てかえの時期に来てますんで、できたらそういうなことをまた話して、県の教育長のとこも行ってきました。行っていろんなことを話をしたら、うちとしては、今の正面のあそこのとこへ28年度までに870名が入れるだけの体育館を建てなあかんので、少しでも広いグラウンドが欲しい。それに、坂井農業高校は野球部がなかったんですが、春江工業高校は野球部があります。その野球部は野球の練習をしなくてはならないんで、グラウンドがやっぱり少ないんで、少しでもグラウンド広い方がいいで、できることなら、そういうなことで市ともまた相談しますっていうようなことを言っておりました。そうすればあそこからバスの乗り入れなんかもできるような状況になりますんで、市道を広げて9メートルぐらいの道路にすれば、坂井農業高校の正面まで乗り入れできるような状況になりますんで、できることなら、それを県とこれからの話、結局、坂井市も、今、中央保育所のことを25年度にやっていかなあかんのやで、そういうなことを視野に入れて、どう思いますか、市長。答弁をお願いします。


○ 議長(釣部勝義)市長。


市長(坂本憲男)


まずちょっと木村議員にお願いもいたしたいと思いますし。事前通告と結構異なっているところがありますので、通告どおりの御質問をいただきたいなというふうに思っております。

また、今ほど坂井保育所のことでございます。今日まで坂井保育所についてのあり方について、今まで、答弁っていうか、考え方らもお示ししてまいりました。今、子どもさん250名のそういう保育所がありますけど、38年近く経過をいたしておりまして、私も現地の方にも視察もさせてもらいました。そういった中で、現状では到底無理ということで、今までも議員さんにもお話しさせていただいたように、この2つを民間と公立保育所にしていきたいなというふうに思ってますし、そういった中で、今、坂井農業高校と春江工業が合併するという、統合するということでございまして、木村議員言われるように、その場所的な問題もありますし、そういった中で、今後、私も校区の再編計画に際しまして情報収集していきたいというふうに思います。そういった中で、近々、県の方に出向いてきちんとした話も聞いていきながら、今、木村議員言われるようなそういった対応をさせていただきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。


議長(釣部勝義)木村議員。


22番(木村 )


お願いします。それと、駅の問題、何かありますか。丸岡駅のこれからの対応っていうんか。


議長(釣部勝義)市長。


市長(坂本憲男)


先ほども御答弁させていただいたように、当然、今、そういう問題に真剣に取り組まなくてはいけないなというふうに思ってますし。JR西日本とまた協議していきながら、そういった中できちんとした対応ができるように今後進めていきたいというふうに考えております。


議長(釣部勝義)木村議員。


22番(木村 )


ほなら、よろしくお願いします。

これで終わります。

平成24年9月定例会一般質問―上出純宏議員

3番(上出純宏)


新政会の上出純宏です。通告に従いまして、一般質問を行います。


暑い夏が終わりまして、秋もいよいよ気配を増してきたところでございます。世の中には、食欲の秋、あるいはスポーツの秋と並びまして、芸術の秋、文化の秋という言葉があります。春、夏に育んで、そして培った技術やら磨いた感覚を表現する機会が多いのがこの秋だなということだろうと思っております。

今、市長においては、「心」という言葉をキーワードとして、市民が主役となるまちづくりに重点を置いて諸政策に取り組まれておりますが、市民においては、先祖が育んで形づくってきた地域の歴史、文化の上に立って現在があるということ、これを後世に受け継ぐという責任というものが、この地域づくりを駆り立てる原動力になっているんだろうと思います。とすれば、坂井市内各地域それぞれの特徴のある文化についてまずは理解するところからまちづくりは始まると思います。その意味で、文化財行政といいますのは市民が主役のまちづくりに欠かせないことではないかなと思っているところでございます。

さて、本題でございます。

坂井市となる合併以前、三国、丸岡、春江町においては、それぞれに町指定の文化財がありました。坂井町においては文化財条例そのものが制定されていませんでしたから、各地域において、文化財的価値のあるものについて、標柱などを立てて、地域の文化を誇りとする政策が行われてきたところでございます。

しかしながら、合併の際、各町の文化財指定基準が大きく違っていることが明確となりました。坂井市としての文化財指定基準を設ける、そういった時間もありませんでしたから、一たん従前の各町の指定文化財や、坂井町においては、文化財相当の物件について暫定的に指定文化財として取り扱い、坂井市の文化財指定基準を設けて後に改めて市指定文化財を選定し直すという方針で、
合併後に文化財保護審議委員によって地道な作業が行われてきたと聞いております。

先般渡されました決算事業別説明資料を読んでいますと、それには、文化課のところですけども、昨年度までにすべての見直しが終了し、指定解除13件、新規指定1件、登録文化財指定8件の答申を行ったと書いてあります。

そこで、3点について伺います。

1点目ですけど、検証作業におきましてはどのような経過をたどりましたかということでございます。文化財審議委員の選定方法や会議の回数や指定解除の具体例を挙げて、指定基準を具体的に説明していただければ幸いです。

また、指定文化財の管理者との折り合いにやや問題もあったという声も聞こえております。また、文化財補助金についても説明していただけたらと思います。

2点目、指定後に、その情報が一般市民に十分周知されていないという点について、その理由を伺います。

坂井市のホームページを開きますと、国指定文化財と県指定文化財についてはその一覧が掲載されていました。坂井市の文化財については、一部しか掲載されていませんでした。過去形です。私がこの通告を行った後、急遽掲載されたからでございます。この件につきましては、国や県と同じような情報量の指定物件の情報を掲示するように前々から教育部長に求めてきたところでございましたけども、なぜかホームページに掲載されずにここまで来たわけでございます。その説明を求めたいと思います。

3点目ですけど、登録文化財という新制度についても、その制度が新たに設けられたことを市民は全く知らないと思います。ここにおられる議員さん方も、登録文化財って何やろうというような現状じゃないかなと思います。やはり、具体的に市民に説明されていないんですね。ですから、せっかく新制度をつくったけど、これが機能していないということです。そういうのを踏まえまして、今後の文化財行政にどう取り組むのかということ、この3点を一般質問といたします。

教育長には、前向きな回答をよろしくお願いいたします。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


上出議員の市指定文化財の選定経過と今後についての御質問にお答えをいたします。

初めに、検証作業の経過についてお答えをいたします。

まず、いい機会ですので、文化財とはどんなものかということについて、少しお話をさせていただきます。

文化財とは、人類が生み出した財産で、文化的、歴史的、学術的価値が認めれたものを指しております。

文化財保護法によりますと、次の6つが挙げられます。有形文化財、例えば建造物とか絵画など、無形文化財、演劇とか音楽とか、芸能の面であります。3つ目といたしまして、民俗文化財、衣・食・住や信仰とか、いろんな年中行事などであります。4つ目は、記念物と申しまして、歴史的なものであったり、学術的な価値の高い遺跡とか、芸術、または観賞に価する、そういう希少な、大事な、いわゆる動植物とかっていうようなものが記念物となっております。5つ目が文化的景観、人と自然、風土のかかわりの中にある、そういうものであります。最後の6つ目は歴史的建造物群であります。いわゆる歴史的な風致を形成とした、その建造物群のことを言います。この6つが定義されておるわけでありますが。こうした多岐にわたる文化財は、我が国の長い歴史の中で生まれて育まれ、また今日の世代に守り伝えられてきた貴重な国民的財産であります。

これは、我が国の歴史、文化等の正しい理解のために欠くことのできないものであると同時に、将来の文化の向上発展の基礎をなすものであり、文化財を保護し、末永く保存と活用を図っていくことが行政の役割の1つとされております。

そこで、文化財保護の目的といたしまして、次の4つが挙げられると思います。

1つ目は、火災や水害といった災害によって、文化財そのものが破損したり、消滅したりすることのないよう防ぐことであります。

2つ目は、修理や整備に際して、文化財が今ある形を変えたり、置かれた環境が変わることで、文化財としての価値が下がったり、なくなったりしてしまわないように防ぐことであります。

3つ目は、売却とか譲渡によって市外や県外または海外に流出したり、散り散りばらばらになることを防ぐことであります。

最後に、文化財の公開や体験を通じて広く文化財愛護の精神を醸成することであります。

こうした文化保護の目的を達成する手段の1つが文化財の指定でございます。文化財に指定されますと、文化財の所有者はその権利の一部が規制され、指定文化財の適正な管理によって義務と責任を負わなければならず、ある一定の負担と制約を負うことになります。

規制とは、文化財の現状変更や修理等について規制がされること、よって指定の対象、指定範囲を確定することが求められます。

義務とは、文化財の価値を損なわず保存管理と修繕等を行うこと、文化財の公開を行うことであります。

責任とは、文化財を所有者個人の財産として管理責任を負うことであります。

これに対しまして、行政は、技術的な指導とか、助言、勧告を行うとともに、補助金等によって交付をして、所有者の適切な保存管理を支援します。また、指定文化財は、必要に応じて公開や活用を図って文化財保護の啓発に役立てています。

以上のことから、文化財に指定する際には、所有者や権利者の承認を得るとともに、指定する対象がどのような文化的価値があり、保護すべき対象はどこであるかを明確にする必要があります。

今回、指定文化財の見直しを行った目的は、旧四町の指定文化財を合わせただけで、名称や指定の形態がさまざまであったために、文化財の種類・種別を国の基準に基づいて統一する、名称のつけ方・指定区分を統一すること、3つ目として、指定当時の指定理由と文化財としての評価のポイントを明らかにすること、そして4つ目として、指定の対象・指定の範囲を明らかにすることでありました。

今後の坂井市の文化財指定の方向性を定めることが必要であることから、文化財の見直しを実施いたしました。見直し作業は、事務局が旧四町の保管しておりました指定文化財に関する資料を洗い出し、不足する部分を追加調査を実施して、坂井市文化財保護審議会にて検討を進めてまいりました。

検証作業の視点として、1つ、時代や由来を表示した案内板やパンフレットに記載するような内容がはっきりしているかどうか。2つ目で、文献や調査結果等により裏づけがあるかどうか。3つ目、問い合わせに対して適切な説明ができるかどうか。4つ目として、名称と保護すべき対象の文化財が合致しているかどうか。最後に5つ目として、同種の未指定文化財に比べて傑出している点を示せるかどうかなどの検証を一つ一つ丁寧に行ってまいりました。

その検証の結果、丸岡町赤坂にあります白山神社周辺は、史跡・新善光寺跡として指定されていましたが、指定範囲が明確でない上、学術的な確証を得られないことが明らかになったための指定解除となりました。

ただし、その史跡の中にある石碑は、年代も古く歴史的な価値があって、他の板碑が笏谷石製であるのに対して自然石に彫られているという特異性があり、新善光寺が付近にあった可能性を示唆している点をかんがみて、指定文化財として新たに指定すべきと判断をいたしました。

指定が解除されたのは、史跡・新善光寺跡のほか、調査によって消滅が確認された史跡・北杉谷貝塚を初め、文化的な価値が確定できないものや、本来保存すべき対象とは別のものを指定文化財とみなしていたものなど13件でございます。

登録文化財に登録されたものは、全くの新規登録では、上金屋八幡神社の石造多層塔のほかに、指定解除されたもののうち保存すべき対象が明確になっているもの5件を登録としました。

なお、保護審議会の委員は、元県立博物館の館長や大学の講師、自然史博物館館長など、建築学、歴史学、民俗学、考古学といった各専門分野の学識経験者を含む10名で構成されております。

文化財の見直しの会議は、平成20年度に5回、21年度に9回、22年度に6回の20回開催し、平成23年6月27日の会議におきまして、市指定文化財の指定、解除、登録が答申され、同年6月30日の定例教育委員会において承認をされました。

また、指定文化財の見直しと並行いたしまして、坂井市文化財保護条例の一部改正と補助制度の見直しを実施いたしました。

文化財保護条例につきましては、文化財保護法の定義にあわせて、文化的景観と伝統的建造物群を追加し、現状変更行為を許可制といたしました。

あわせて、県内自治体では初めてとなる坂井市登録文化財規則を制定いたしました。

文化財の補助制度につきましては、指定文化財の所有者に対して3つの支援制度を設けました。

まず1つ、補助制度はすべて有形文化財所有者に対して、維持管理に係る経費に充てることを目的として奨励金制度を創設いたしました。

2つ目として、無形文化財の保持団体につきましては、年間を通じた活動に対して補助することといたしました。

3つ目として、有形文化財の修理や無形文化財に用いる用具の修繕、記念物の整備等、突発的な事業につきましては別途補助とすることにいたしました。

以上が、指定文化財の見直しを行った経緯と関連する制度改正の内容でございます。

次に、市の指定文化財の一覧表を公表できない理由はなぜかと、その御質問にお答えをいたします。

見直しを実施した結果としまして、指定文化財の名称、指定区分、指定範囲など、旧町で指定していた状態とは変更した方がよいのではないかとの意見をいただいたものがございます。

これらの変更につきましては、文化財所有者の承諾を得た上で変更すべきものですから、現在、個別に調整しているところであります。

今後は、確定しているものについては、速やかにホームページ等で公表していきたいと考えています。

次に、登録文化財制度の活用についてお答えをいたします。

登録文化財は指定することが適当ではないが、市の歴史的文化、または自然を理解し、その地域の特性を考えて必要な文化財の保護と活用を図ることを目的として、市教育委員会が登録する新しい制度であります。市の指定解除がされたものから、登録文化財として適当なものを登録するということであります。

登録文化財の種別は、有形文化財、有形民俗文化財、記念物が挙げられ、現在3件の有形文化財と3件の記念物が登録されています。今後は、制度の概要を市民にわかりやすくホームページ等で紹介をしていきたいと考えています。

また、広報紙やパンフレット、看板等を使って文化財に関する情報を発信して、文化財への関心や興味を喚起していきたいと考えています。

上出議員の御支援をお願いをしたいなと、そんなことを思っています。

以上です。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


専門用語が多いから教育長も大分口が回らなかったかなと思いますけども。そういう説明をもっと早く市民にしなくちゃいけなかったんじゃないですかというのが今回の質問の趣旨でございます。

去年の4月に坂井市のホームページが改められました。僕はそれを非常に興味深く見ておったわけで、前のホームページのどこがだめでどうなっていくのかなっていうことはもちろん興味のあれでしたけども、4月1日に新しいホームページになったときに、速やかに市の情報がそこに全部載っているだろうと思って見ていたところが、案外とその文化財とか文化とかいうところをクリックしたら、全然情報が載ってなかったと。これ、総務部長に聞くとあれなんかもわかりませんけども。ちょっと関連になるかもわかりませんけども、あれを見たときに、去年の4月の段階で載せられない理由は、今、わかりました。6月30日の教育委員会に諮って、そこで通ったということですから、その4月1日には載らなかったというのはわかりますし、それでも私が秘書課長にアピールしてから、国指定と県指定が載ったというような状況です。

実は、議員の立場ですから、教育委員会へ行って文化財新しいのどれですかっていつでも聞くことはできるんですけど、ここは職員を信じて。新しく僕も総務教育の常任委員になりましたから、なったところで、そういう指定の文化財の資料がいただけるのかなと思っておりましたら届きませんしということで、こういう質問になったわけです。つまりは何が言いたいかっていうと、そういう情報、文化財のことを市民に説明したりという部分において、やはり市民の方を向いて、文化財行政とかそういうものを、基本的に、自分、専門性があるから、机の前に向かって、文化財やったら今の定義の中でずっと泳いでいる。でも、現実、市民の人、何も知らないわけですよ。何が文化で何を大切にしたらいいのかって。そこが大事なんじゃないですか。指定する意味の中によってすれば、職員の人は速やかに、こういうせめて一覧表ぐらいは直ちにホームページに載せられたと僕は思います。それをやらなかったという意味においては。あるいは、ここにいる議員さんも、多分、そういう文化財の一覧表をもらってないと思うんですけども。市民の代表である我々もそういう情報がないと。やっぱり、そういう面において、もうちょっと早く、そういう体制を。一覧表に載せるぐらいどうってことないんですから。僕、一応、今のホームページでダウンロードして、こういうのが指定になったのかと、ようやくわかったところでございます。この経過について、教育長、どう思われますか。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


文化財審議委員会の答申を受けて、いろいろ指定の解除であったり、新たな指定をしていって、そして所有者に、一々こういうことになりまして、こういうことでという御理解をいただきながら、一つ一つ精査していっている途中であるということで、係としては、すべてがきちんとなった段階で公表していきたいんだという1つの思惑があったみたいであります。そうでなくて、もうでき上がったものから、随時、ホームページなり、あるいは一覧の中に入れていただいて、そして追加していくことが大事なんでないかなっていうこともお話をさせていただいてはいるんですが、なかなか、その一つ一つを、現場に行ったり、あるいは所有者と会ったりしながら、その確認をする作業等も大変というようなことをお聞きしていましたもので、こういう形になったわけでありますが、今後、また文化財審議委員さんともいろいろ話をさせていただいて速やかに対応していきたいなと考えています。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


それで、予算委員会で今年の予算に小冊子をつくるという予算が30万円ほどか出ておりまして、私は、予算委員会でこの小冊子をつくるっていうことは、もう指定の文化財のいろいろな情報がそこにあるから、それを予算に上げてつくるというようなことを思いましたから、まだまだそういうめどが立っていない段階なら、下手にお金使わずにリストの公表ぐらいでとどめといて、それこそちゃんとした段階で予算執行とかされるべきではないのかなというようなことを予算委員会では質問したわけですけども、これについて、教育部長、どう思われますか。


議長(釣部勝義)教育部長。


教育部長(渡邊眞吾)


上出議員おっしゃるように、今年の予算で文化財の紹介のパンフレットを作成する予算を計上しております。今、教育長申し上げました中に、いわゆる登録文化財について所有者の承諾が得られていないという案件が2件ございまして、それらが全部出そろった上でホームページ等への公開なり、またリーフレットへの反映とか、あるいは、いろんな情報提供、登録文化財の周知もあわせてすべてを網羅した形での広報、PR等の資料として、ホームページやらパンフレット等に掲載をしたいというふうに考えていたんですが、去年の6月末で教育委員会として一応承認をした以上、やはり公開するのは当たり前のことで、制度の改正見直しも含めてこれは速やかに公開すべきだという、そういった判断をしておりました。ただ、今、教育長申し上げましたとおり、公開することで、指定していながら、所有者の承諾が得られていないので漏れているっていう現実が実際にあるわけなんですね。そこをどうカバーするかというところで、ちょっと二の足を踏んでたところはあるんですが、やはり文化財の周知という部分では速やかに対応すべきだろうというふうに判断をしておりまして、ホームページへの掲載を速やかに行うということと、それからパンフレットについても、既に材料としてはそろっておりますし、残り2件の承諾を得られていない登録文化財についても、所有者の承諾を得られるように努力を重ねながら、何とか年度内の早いうちにパンフレットとして提供できるような形に持っていきたいなというふうに考えております。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


なるべくそういう。せっかく立派な先生方が集まって、今、教育長おっしゃったように十分な会議を重ねて選定したわけですから、そういう形でなるべく速やかにいってほしいけど、その過程の中で、やはりその指定文化財を管理している人と文化財を担当してる行政側の間のコミュニケーション、そこだと思うんで、僕はそこを、大げさに言うと市民不在といいますか、担当者のやっぱりふだんのいろんなそういう目でやっていってほしいなと、市民の方を向いた行政をしてほしいなと思っております。

それから、最後になりますけども、登録有形文化財っていうのは、3分の1が残っていれば、ほかは、いろんな活用ができるというような、国の場合はね。緩い指定というような中では、まちづくりの各まち協がいろんなキャッチフレーズとか打ち出すときに、そういうものを誇りとしたり、全面的にそれを打ち出して何かやっていこうっていうことでは、ものがあるとやりやすいと思うんですよ。どんどん、そういう緩いことなら、いろんなものをまないたに乗せて審議を進めていただきたい。個人的に思うのは、例えば安島弁。もうああいう安島弁のような言葉、もうだれも今しゃべる者がいないとすれば、やっぱりそういうものが登録の無形の文化財になってもいいはずでしょう。それから、ここの上関に行くところの七曲っていうんですか、街道とか、あるいは三国やったら、海女さんがサザエとかをとってるんですけども、そういうものやったって、民族的なことでいうたら、誇りとする、登録の指定文化財に僕はそういうふうに思うんですよ。だから、どんどんそういう目で広げていくと、地域の人たちが、これ登録文化にならんのかのって自分の口で言って提案してくれるぐらいのことは、この坂井市は豊かな町ですから、いっぱいあるんですよ。そういうものを積極的に取り上げてほしいと思うんですけど、教育長、どうですか。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


上出議員の言うとおりでありまして、いわゆるその指定文化財であったり、登録文化財とかっていうものは、文化財の審議委員さんの学術的なそういう見方での区分けと、いわゆる市民レベルの、住民が守り育ててきた、そういう文化財っていうんか、そういう神社のこうであったとか、この地籍とかっていう部分について考え方の違いがあって、こんなもんは指定でねえからだめですよっていうことになると、やっと今、それぞれの公民館を主体としたまちづくり協議会が、その文化財をもとにしながら育成していこう、地域の輪を広げていこうという中で、それはもうだめですよとかっていうような、そんなことで非常におしかりを受けたわけであります。だから、きちんと、今、上出議員も言われたように、地域の文化財を守っている人たちと、そして文化課の職員だったり、我々がもっときちんとして、そのコミュニケーションをしっかりとって、顔と顔を合わせてお話をしながら御理解をいただいて、もっともっと深い意味での幅の広がったそういう文化行政というものをしていかなあかんな、非常に反省しています。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


教育長のそういう非常に懐の深い回答をいただきまして、ぜひ市民の方に向けて行政をやっていただいて、情報はなるべく市民にわかりやすく、一々文化課に電話かけて聞かなあかんのじゃなくて、市民のだれもが情報を得られる方法をなるべく早い機会にとっていただきまして頑張ってもらうように、よろしくお願いします。

これで終わります。

平成24年9月定例会一般質問―田中哲治議員

4番(田中哲治)


おはようございます。議席番号4番、新政会の田中哲治です。通告に従いまして、今回は、本市が管理する橋りょう安全対策、いわゆる道路の橋の安全対策について一般質問をさせていただきます。


我が国は、経済の成長とともに国民の豊かな生活を支えてきましたインフラ整備、しかしながら、御承知のとおり、成長の峠を越えた現在、地方自治体の公共施設を初め道路やそれにかかる橋など、老朽化という問題に直面し、社会の重荷にもなり始めていることも事実でございます。

中でも、トラブルが目立ち始めています橋りょう、いわば橋については、国主導の点検は行っているものの、安全対策については万全ではないようで、また安全に維持するには多くの課題があると言われております。

現在、我が国の橋りょう、橋は、橋長15メートル以上が約15万7,000ケ所で、築後、橋が建設されて50年以上の割合は、2011年で9%、10年後の2021年には約28%に、さらに20年後の2031年には約53%にまで増加すると言われております。

また、橋長2メートル以上では約67万8,000ケ所で、うち地方自治体が管理する道路橋は約65万1,000ケ所で、今後は道路橋りょうの老朽化が地方自治体にも深刻化されるのではないかと危惧するところでございます。

これまで、コンクリートのひび割れなど、損傷が深刻化して初めて大規模な修繕をしてまいりましたが、今後は定期的な点検で、軽微な損傷を発見した時点で修繕を実施するように改めたと聞いております。

また、従来の事後保全から予防保全に転換することで、橋のかけかえ、大規模更新をせずに道路橋の延命化を図ることにしたと言われております。

そこで、本市においては、安全で快適な暮らしを支えるまちづくりに取り組んでおりますが、本市の生活道路の総延長は約751キロメートルでございますが、それにかかわる市管理の道路橋は15メートル以上の橋が74ケ所、2メートル以上15メートル未満の橋が590ケ所で、計664ケ所であるというふうに聞いております。

先ほど申し上げましたが、地方自治体が抱える道路橋の老朽化は、本市でも深刻化されているんではないかと思われております。

市町村の道路橋の定期点検実態は、全国ベースで見ますと約83%が実施されていないとのことですが、その理由として挙げられるのが、約65%が技術力の不足や財政的な問題、また技術者の人材不足が大きな要因だと言われております。

本市では、当然ながら、安心・安全対策において、生活道路の橋の点検、調査などは実施していると思われますが、そこで次の4点についてお伺いをします。

1点は、本市が管理されている生活道路橋664橋の築後年数の比率と維持費を含めた管理の現況はどのようになっているのでしょうか。

2点目は、本市が管理されている生活道路橋において過去に定期点検されたのであれば、その実施結果と今後の定期点検の予定はあるのでしょうか。

3点目は、全国的に橋りょう管理の土木技術者が不足と言われております。本市においての実情をお伺いいたします。

4点目は、国の橋りょう長寿命化修繕計画が策定されておりますが、平成26年度以降は、市町村道においても、橋りょう点検などの調査に基づいて策定された修繕計画にのっとった橋りょう修繕工事のみが補助対象になるとされておりますが、本市の考えをお伺いいたします。

以上、4点について理事者の答弁を求めます。終わります。


議長(釣部勝義)坂本市長。


市長(坂本憲男)


田中議員の市の橋りょう安全対策についての御質問にお答えをいたします。

初めに、市管理橋りょうの築後年数の比率と管理の現況について、お答えをさせていただきます。

市が管理する市道の橋りょう数は664橋で、そのうち橋長2メートルから15メートルまでの橋りょうが590橋、15メートル以上の橋りょうが74橋となっております。築後の年数比率については、15メートル以上の橋りょうにおいて、築後30年未満が41%、築後30年以上が59%となっております。

また、管理の現況については、日常管理として、道路パトロールによる交通安全性と構造安全性の確保を目視により実施をし、橋りょうの安全管理上支障を及ぼすような原因の早期発見に努めているところでございます。

次に、市管理橋りょうのこれまでの定期点検実施結果と今後の修繕計画についてをお答えをいたします。

今ほど、田中議員がおっしゃられたとおり、国においては従来の事後保全から予防保全に転換を図り、橋りょうのかけかえや大規模更新をすることなく道路橋の延命化を図ることとしておりまして、橋りょう長寿命化修繕計画を策定することにより、国の補助対象事業として橋りょう補修が行えることとなっております。

このことから、市では、平成22年度に橋長15メートル以上の74橋について市職員による点検の調査を実施しまして、翌23年度には、そのうちの32橋について詳細点検を実施をさせていただきました。

これらの点検結果をもとに、平成25年度において橋りょう長寿命化修繕計画を策定する予定でございまして、平成26年度から対策優先順位の高い橋りょうより、順次、国土交通省が定める長寿命化修繕計画策定事業費補助制度に基づき修繕工事を実施していくこととなっております。

最後に、橋りょう管理の土木技術者が不足しているのではないかという御質問でございますが、確かに、橋りょうの詳細な点検や修繕方法については、高度な知識とまた経験が必要であるため、専門知識を有する機関やコンサルタントへの委託が必要となってまいります。しかし、日常点検の方法については、国から示された点検マニュアルや技術講習会等が充実してきておりますので、職員による点検対応を行っております。職員が日常点検などの業務経験を積むことで、さらなる技術力の向上を図ってまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。


議長(釣部勝義)田中議員。


4番(田中哲治)


4番、田中哲治。再質問をさせていただきます。

今ほど、市長から詳細な答弁がありましたけれども、1点目の生活道路橋の築後年数、今、30年未満が41%、30年以上が59%とお聞きしております。今、全国ベースで見た15メートル以上の橋、これにつきましては、高度経済成長期時代につくられた橋が約36%、約5万7,000橋、全国でつくられたというふうにお聞きをしておりますが、30年以上の59%ありますけども、先ほど申し上げましたとおり、10年後、20年後、市としての考えといたしましては、先ほど、いろんな修繕計画に基づいてやるんだということでございますけれども、修繕をしなければならない危機に立たされている市が管理する道路橋は今現在はどのようになっているか、ちょっとここを詳細にお聞きしたいと思います。


議長(釣部勝義)新谷建設部長。


建設部長(新谷優一)


今ほど市長が答弁申し上げましたとおり、22年と23年度に調査をしておりまして、その中で概略的な32橋についてまだ詳細な調査が必要であるというような報告にもなっております。こういうことをもとに、これから25年度に詳細な調査を行っていく予定です。今の段階で正確にどれだけが今すぐ危険度が増していってどうだっていうことは、今からちょっとその調査に入って、あとどういう年数でどれだけの規模になって、どういうふうな修繕計画をしていくかっていうことを、来年度中に策定したいと思いますので、よろしくお願いいたします。


議長(釣部勝義)田中哲治議員。


4番(田中哲治)


今の建設部長の答弁でわかりました。

では、2点目の本市が管理されている生活道路橋においての定期点検でございますけども、これも、先ほど市長からありましたけれども、皆さん御承知のとおり、直轄国道では5年に一度定期点検をしているとお聞きしております。その4割の橋が損傷しているというふうなデータも出ております。このようなことで、市の管理におきましても、先ほど26年度から調査しながらやるとお聞きしておりますけども、これら等々につきましてもしっかりと点検していただきたいと、そのように思っております。

それと、5年前の2007年には、皆さん御承知のとおり、アメリカのミネアポリス市でミシシッピー川に50台でしたか、車が落下して、死傷者も大変たくさん出たというふうな新聞記事がありました。また、4年前の千葉県では、市の管理する道路の橋が、鋼棒が1本折れてふらふらになったということで、市民からの通報でようやく修繕したと。これら等々につきましても、調査した結果、40本あるうち約半分が損傷、腐食していたというふうなこともありました。そして、3.11大震災においては、茨城県の鉾田市と、もう一つ、ある市を結ぶ橋においては、やはり60メートルいったところで落下したというなことで、非常に橋の事故が最近目立ってきております。これらにつきましては、やはり今まで非常に橋の点検につきましては、自治体も緩かったんでないかなというふうに感じているところでございます。

そこで、先般、研修に行った際に、岩田県の花巻市の橋守り事業制度という紹介がありました。これ、先般、岩手県の花巻市役所へ問い合わせをしたところ、皆さん御承知のとおり、橋守り制度っていうのは、旧国鉄時代に線路工夫が鉄橋の周りに住んでいて、日常、毎日、点検、またペンキ塗りをしたというふうなことで橋守り制度というふうに、花巻市は21年度から5年間、その制度を取り組んでいるとのことであります。

そして、これは従来は10名でありましたけども、本年度募集したところ12名で、2班編制でやるそうでございます。これら等々につきましては、市職員と、また橋守り制度に募集したそのようなボランティアの方が、年間に3回程度ではありますけれども、そのようなことで、先ほど市長からの答弁がありましたとおり、目視また点検、あるいはスケールを使ってのそのような調査をやっていると。市民からの声はどうでしょうかって道路環境課の方にお聞きしたところ、市民としても大変喜んでいるというふうな回答をいただきました。このようなことで、今後、やはり橋守り制度も、ほかの県でも、今、そのように進んでいるところでございます。坂井市においても、今ほど部長が申し上げましたとおり、25年、26年は積極的にやるんでしたら、そのような橋守り制度の事業にも取り組んではいかがなものかなと。

また、弁償費はいくらですかってお聞きしましたら、年間、交通費で約1万円と、本年度の予算額については、事務費を含めて25万円程度だというふうなことでございました。これからも、やはり橋についてはいつ何どき事故が起こるかもわかりません。そのようなことで、ぜひとも調査研究をしながらやっていただきたいと、そのように思っているところでございます。

もう1点、土木技術者の不足と、全国的にそのような全国的に不足していると言われております。先ほどの答弁でもありましたとおり、やはり全国的に、講習会、またいろんな職員が講習会をしているところでございますけれども、3年前に全国の1,787ケ所の地方自治体でアンケートを調査したところ、市においては、やはり1人から2人の技術者が最も多い41.5%と、中にはゼロ人が20%もあったということで、これら等々につきましても技術者の育成についてもう一度詳細に答弁をお聞きしたいと、そのように思っております。


議長(釣部勝義)建設部長。


建設部長(新谷優一)


今、技術者のことなんですが、特に橋になりますと、専門知識が要るということで、先ほど市長の方も答弁させていただきましたが、土木技術者というのは、うちの職員もたくさんおりますが、橋の専門的なことになるとなかなかその事業自体もそんなに多くありませんし、それに携わる機会も少ないということもあることから、なかなか専門的な者はいないのが現実的なところです。

そういうことから、そういう県の技術公社などで講習会なども行っておりますので、そういうところにも参加しながら技術力を高めながら進めていきたいとは考えております。

それから、先ほど、22年、23年に職員が点検して今の日がわり状況なんかも点検しておりますし、そういう点検マニュアル的なものもございますので、それらもよく研究しながら、また講習会にも参加しながら技術力を高めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。


議長(釣部勝義)


部長、今の橋守りの件、答弁してない。


建設部長(新谷優一)


あと、今、ボランティアでの活用でやっているところがあるということを紹介されましたが、県内でも、今、そこらまではちょっと確認はしておりませんが、これらも実際やっていますところもちょっとお聞きしなくてはいけないかなとは思いますが、専門的な知識の方のボランティアというふうになるのかなと思います。となると、なかなか、そういう技術者の方がそういうふうに参加していただけるとまたありがたいですし、その辺も含めてちょっと調査研究させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


議長(釣部勝義)田中議員。


4番(田中哲治)


土木技術者の件ですけれども、今、橋りょう事業は事業が非常に少ないというふうに部長がおっしゃいましたけれども、これから、25年、26年にこのような本格的に調査を開始すると、今から職員の講習会とか、育成とか、そのようなことをやはりやっていかなければ、急遽できるものではないですから、そんなことをお願いしたいなと、そのように思っているところでございます。

それで、橋守り制度につきましては、先ほど申し上げましたが、花巻市においては、今まで、OBの方、また素人の方は、やはり目視、また点検が必要なところは随時回って歩くというふうなことで、プロと申しましょうか、有資格者と素人が2人ないし3人編成で、6班または5班に分けてそのようなことで点検をしているというふうなことでございます。

4点目の橋りょう長寿命化修繕計画、これ、先ほどありましたけれども、これら等々につきましても、福井県においては、今、県の管理している、そのような修繕を計画して実施しているのが13%だと聞いております。また、市町村では9.3%と。それで、23年度と24年度、全国ベースで見た数字でありますけれども、整備計画数は27件増で3.4倍になっているそうでございます。また、交付申請の市町村数は517で3.6倍と、また交付申請額も国費75億円で、約5倍に達している状況というなことで、これから橋については、やはり各自治体も真剣に取り組んでいく方針だなというふうに感じているところでございます。

最後になりますけれども、橋について、いろいろと、664橋を市が管理している橋がございます。先ほど、市長からもありましたが、今後、橋について市長のそのような考え方、簡単で結構ですから、よろしくお願いをいたします。


○ 議長(釣部勝義)坂本市長。


市長(坂本憲男)


先ほどから、田中議員、橋の問題について御質問も、また御意見等もいただいています。ただ、本市においては、冒頭でお話もさせていただいたように、664、小さい橋も入れて。実際74ケ所ぐらいが30メートル以上でしたかね。15メートル以上は74橋あるんですよね。それ、2年前に国の大きな施策によって、本市においてもいろんな点検もして、一応664の点検もしていく中で、74橋というのはどうしても整備しなきゃいかんという結果だったというふうに思っております。今ほど言いましたように、そういう専門的な知識を持った技術者といいますか、それについては、私は県の方に、橋の専門の技術者、また知識とか経験のある技術者もいるというふうに思いますし、毎日毎日そういう橋にかかわっている職員っていうのは、新たにちょっと厳しいかなというふうに、今、職員の削減をしてる中で。今回、来年度には、坂井市においては、建築も含めて土木関係も多いですから、だから高卒の者を入れて土木技術者を3名採用することになってますんで、その人らは若い人でもありますので、今後、そういう橋の問題等もいろんな講習等もしていきながら、そういう技術を高めていくっていうんか、そういった中で今後期待もしておりますし。特に、自然災害っていうのは全国各地で起きているようにも思いますので、今後、橋の問題っていうのは大変な重要な施設でありますので、今後ともそういう点検もしていきながら、また国のこの事業にのっとり、できるだけ早く危険のあるところは早急にしていくべきだろうというふうに考えています。


議長(釣部勝義)田中議員。


4番(田中哲治)


ありがとうございます。

今後、今ほど市長が申し上げましたとおり、自然災害で何が起きるかわかりません。今後は、やはりいろんな修繕、警戒をしながら、ぜひ市民の安全対策に万全を期して行っていただきたいと、そういうに思っております。

これで、私の一般質問を終わります。

平成24年6月定例会一般質問―上出純宏議員

3番、新政会の上出純宏でございます。

通告に従って、一般質問を行います。


先日、左目の白内障の手術をいたしました。数日前ですけど、眼帯を外しましたら、何とも明るい光が差し込みまして、坂井市は豊かに光が注いでいるいい町だなと感じたところでございます。私はさらに坂井市に光が満ちて住みよい町になるように議員活動また励んでいきたいなと思っているところでございます。

さて、私は去る4月1日から施行された坂井市まちづくり基本条例にかかわる今後の対応について質問をいたします。

坂井市まちづくり基本条例は、平成21年4月、条例を考える市民会議の選考を端緒として素案づくりがスタートしました。平成22年5月以降、私が所属しました総務常任委員会に素案が上げられまして、委員会においてこの細部についての議論をかわしたところでございます。そして、1年後、平成23年5月にパブリックコメントを求め、この平成23年12月の議会におきまして議決と相成りました。約2年をかけて慎重を期して条例を制定したわけですけども、これはこの条文の中にも最高規範と位置づけておりますので、当然これぐらいの議論をして定めるべきことというようなことでございます。とすれば、この条例につきまして、市民の皆様がその意を理解することは非常に重要なことだと思います。条例の前文に「これからのまちづくりの主役は市民です。市民一人一人がみずからの責任と役割を自覚し、相互に協力するとともに・・」とあります。市民一人一人がみずからの責任と役割を自覚するためには、この条例の特に第6条の市民の権利や第7条に明文化している市民の責務という条項などについては深く理解するところから始まると思います。

この条例が12月の議会で議決しました後、市民にはどのような形で目に触れたのかと申しますと、「広報さかい」の2月号に8ページから11ページまで4ページを使って解説が行われています。ただし、条項の全部ではありません。また、今、ホームページを開きますと、そのホームページでその条項を全部見られます。とはいえ、これだけで市民の理解するところとなっているのかというところについて、少々疑問を持つわけです。ほとんどの市民の方々、パソコンをお持ちで、坂井市のホームページをのぞく人たちは本当に限られていると思いますし、イベントの案内やおもしろかったというような形と同じような形で1回こっきり広報さかいに載せただけでは、やはり市民の方々は行政にかかわるもの以外、この条例の存在を知らないんじゃないかなと思います。つきましては、この条例が施行して以降、今後、行政側として市民の皆様にこの条例の条項を理解し、含んでもらうためにどのようなアクションを考えているのかをお答えいただきたいと思います。また、各部署においては、それぞれ市民の声を聞き取るシステムを持っていると思います。この条例が施行されたことにより、そのシステムが坂井市の政策や事業の決定に果たす役割は重要なものとなってくると思います。各部署において執務のあり方にこの条例の影響はあるでしょうか。この2点について一般質問といたします。よろしく回答をお願いします。


議長(釣部勝義)市長。


市長(坂本憲男)


上出議員のまちづくり基本条例の市民への浸透について

の御質問にお答えをいたします。

地方分権の進展により、自治体では個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を目指し、自己決定、自己責任に基づいた地域の特色を生かしたまちづくりが進められております。

また、社会環境の変化により、行政サービスに対するニーズや地域のニーズはますます多様化をしておりまして、このような課題に対応することができる地域力と共助の精神に基づく「地域のきずな」を強化し、魅力と活力のある町を実現するためには、市民の皆さんの意思と参加に基づき、市民の皆さんと市がともに知恵と力を出し合って協働のまちづくりを推進していくことが大変重要となってきております。

本年4月に施行されました坂井市まちづくり基本条例は、坂井市のまちづくりを推進するための基本理念や基本原則を定めたものであります。

議会や市の役割と責任はもとより、市民の皆さんの権利やまた役割についても明らかにし、まちづくりへの参画と協働を推進するための仕組みや行政運営のあり方を示しており、坂井市で暮らし、働き、また学ぶことに魅力と誇りを感じていただけるようなまちの実現を目指していくものでございます。

まず、市民に向けて条例の浸透にどのような手当てをとりますかについての御質問でございますが、これからのまちづくりの主役は、今、上出議員もおっしゃいましたように、当然ですが市民であります。市民一人一人がみずからの責任と役割というものを自覚し、相互に協力するとともに、心を大切にした「支え合うまち」となるよう、市民と市の協働を推進し、人それぞれが夢を描き、それを実現できるまちを創造していかなければならないというふうに思います。

そのためには、上出議員の言われていますように、市民に坂井市まちづくり基本条例の趣旨また目的等を理解していただき、協働のまちづくりに参加していただくことは重要なことであるというふうに考えております。

周知の手段でございますが、市のホームページやまた広報紙がございます。市のホームページにおきましては、平成21年から坂井市まちづくり条例を考える市民会議の検討内容を継続的に掲載し、本年4月には条例が施行されたことをお知らせしてまいりました。一方、広報紙では本年1月号にて4ページを使用して、4月からの施行を前に市民の皆さんに条例の内容を詳しく紹介し周知を図ってきたところでございます。

坂井市まちづくり基本条例は、これからの坂井市をつくる上で最も基本的な重要なルールを明記したものであると思います。

今後も、ホームページ、広報紙で継続的に周知、浸透を図るとともに、会議や会合等においても周知を行い、理解を深めてまいりたいと思います。

次に、市役所の各部署においては、条例の施行により執務内容に変化はありますかについての御質問でございますが、坂井市まちづくり基本条例は、これからのまちづくりの主役を市民と位置づけ、市民一人一人がみずからの責任と役割というものを自覚し、市民と市の協働を推進し、誇りある愛着の持てるまちをつくるために制定されました。

坂井市では、平成18年3月の四町合併以来、市民との協働のまちづくりを推進してまいりました。住民主体のまちづくりの姿勢は、これまでも、そしてこれからも変わらず、市民と市との協働のまちづくりを推進し、自治の進展を図り、もって個性豊かで活力のある地域社会の実現を目指してまいりたいというふうに考えております。

坂井市まちづくり基本条例第14条では、職員はまちづくりの主体は市民であることを踏まえ、法令を遵守し、積極的にまちづくりに参加し、意識的に専門的な知識を取得するよう職員の責務を定めています。

職員におきましては、より市民目線での行政運営を推進するため、積極的に地域活動に参加するよう促しているところであります。市民との協働によるまちづくりを推進するためには、職員も含め市民一人一人が地域の一員としてそれぞれの役割というものを分担していきながら、地域活動に取り組んでいくことが何よりも重要であると考えているところでございます。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


今ほどの市長の回答の中では、広報などでというような形の御発言でございましたけれども、これを制定する前に、やはりいろんな全国のまちづくり条例を制定している、既に制定したところを視察等参りまして、制定後のことを実は調査させてもらった中で、やはり鳴門市などでは、制定後こそ市民にこの条例を理解してもらう、なかなか内容が観念的なものですから、市民に親しみにくい条例、そういう性格のものなので、コンピューターでスライドショーみたいな形のものをつくって、約15分ぐらいのこの条例を理解するための1つのメニューをつくって、そして出前の講座、例えば婦人会の会合あるとか、いろんなところへ、そのまちづくりの担当の部署がそれを持っていって、市民の方にわかりやすく説明をするというようなことをやっております。それと、もう一つは、職員対象の説明研修会も開いております。やはり、各条文の中に出てくる文言はかなりかたい内容でございますから、これをかみ砕くということをわかってもらうための1つの説明、それを市民の方にわかってもらうような形でやっていく必要があるのではないかなと思いますけれども、総務部長、その点どうでしょうか。


議長(釣部勝義)総務部長。


総務部長(五十嵐英之)


今ほどの上出議員さんの御意見ということでございますけれども、この条例が施行されたのは今年の4月1日からです。これを普及するために、今ほどおっしゃられたようなプレゼンの出前講座というのも必要だと考えております。職員については、十分こちらの方から説明をしたつもりでございますけれども、やはりこういった条例は非常にかたい文章になっておりますし、責務とか権利とか、そういったもので取りまとめております。このまちづくり基本条例については、全体のことを漠然としてとらえているというような条例でございますので、中身1つ1つについてはそれぞれのまた個々の条例、それから設置要綱、そういったもので規定されていくことになりますので、基本を定めたっていうことを職員は理解していると思いますけれども、いま一度そういったことについても職員に周知をしていきたいと思います。先ほども申しました出前講座についても検討します。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


この条例の28条は協働のまちづくりですし、それから特にやはり30条、地域づくりの活動という中で、まちづくり協議会については、この最高規範の中で明確に位置づけてるということは、まちづくり協議会というものと行政とのこの距離感っていうものについて、やはり積極的に縮めるというようなことが出てくると思います。とすれば、そこにはやはり地域の中にぐいぐいと市民の方々から意見を引き出すようなリーダーの養成というような形のことを推進する必要があるのではないかなと思っております。

鯖江市は2010年4月に、ここは市民主役条例という名前ですけど、この推進に向けて、近々ですけども、まちづくりや人と人をつなげるコーディネートに意欲のある人材を育成するために、市民まちづくり応援団養成講座を今年の夏から開くというようなことを、この前の議会のときに理事者の方から答弁があったようなことを新聞で拝見しました。

やはり、このリーダーの養成というようなことは、今のこのまちづくり条例がこういうふうに施行された上では、ましてここにまちづくり協議会の最高規範の中で位置づけたという点においては、行政がまちづくりを推進するエンジン役を養成するというようなことは非常に重要ではないのかなと思っておりますが、市長、この辺どうでしょうか。


議長(釣部勝義)坂本市長。


市長(坂本憲男)


今、まちづくりのことで、協働のまちづくりって、今日までいろいろと議員さんの方からも御質問もいただいているわけでございますが、基本的には市民の皆さん方がまずは健康で、またこの坂井市に住むことを誇りに思って、またみんな笑顔で暮らすことが大事、そういった中で、このいいまちにしていこうというのを、みんなで、お互い助け合って、また協働でみんな力を合わせて、行政とか民間また議員さんとか、お互い力を合わせてやっていこうというのが条例であるように私も感じておりますし、それには、一番大事な人と人とのつながり、また心豊かなこの人間関係というもの、それがなかったら、いくら協働のまちづくりとか、そういう条例とかつくっても、本来の目的に達成できないんじゃないかなっていうふうに考えていますし。まずは、そういう人間関係というのは非常に難しいですけど、生活していく上でも最も大切なことであろうというふうに思っていますし。今回、ありがたいことに、2、3ケ月前にも、本当に坂井、結構若い人ですけど、坂井市のいろんな、まちづくり基本条例もできた後かなというふうに思いますが。今回、春江地区の方がほとんど中心になりますけど、坂井市応援隊っていうのが、私も設立総会の方に行ってきましたし。若い人ったって、そんな若くない。40前後ぐらいかなっていうふうに思いますし。そういう坂井市応援隊っていうのもつくって、ジャンパーみたいなのもつくって、坂井市を、子どもさんたち、またお年寄り、総合的にして、坂井市を陰ながらバックアップしていこうということで盛り上がってできてます。また、今後、その方々のいろんなお力もおかりして、そういう坂井市全体をどうしていくかっていうのは、そうした民間の立ち上がりという、そういう気持ちというのが非常に大事でありますし、ありがたいなというふうに思ってますし、その人たちがエンジンというか、大きなエンジン、大きな1つじゃなしに、小さなエンジンがたくさんできたらいいかなっていうふうに思いますし。なかなかこの条例っていうのは簡単に見ただけで、本当にこのまちづくり基本条例というのは、もちろん、市民の方にこういうものがあるというのは浸透しなくちゃいけないと思います。そのことによって少しでも市民の意識の高揚につながっていくことが大事でありますし。まず、やっぱりそういう市民の意識づけが大事かなっていうふうに思います。そういう中で、いくつかの団体っていいますか、各種団体とか、いろんな、エンジンっていう言葉はおかしいんですけど、そういう団体がいくつも集まったら大きな坂井市としてすばらしいものができてくるんじゃないかなっていうふうに私は思っていますので、今後ともこのまちづくり基本条例を基本としていきながら、市民の方々に訴えていきたいなというふうに考えております。


議長(釣部勝義)上出議員。


3番(上出純宏)


そうですね。やはりこの条例がこういうふうな形で4月1日から施行されたということで、もうそれで2年間かけてつくってきたということで安心じゃなくて、制定してからこそが本当のスタートですよね。これを最高規範として位置づけているということを深く意識しながら、政策やら、そういう市民の意見を酌み取るシステムの構築というか、あるいは、今、市長おっしゃったように、まちづくりを推進するエンジン役をサポートするとか、そういうような部分について力を注いでいかないとこの条例を制定した意味合いが出てこないと思いますので、言うと、最高規範は最高規範らしく、市民に深く理解されるような何か方策を今後とっていただけたらと思います。

これで終わります。

平成24年6月定例会一般質問―田中哲治議員

皆さん、おはようございます。4番、新政会、田中哲治です。

通告に従いまして、今回は産学官事業連携について、現状と今後の展開、また大学との相互協力協定書の実施状況と今後の取り組みについて一般質問をさせていただきます。


21世紀は地方の時代と言われるように、政府・県からの権限移譲また規制緩和、平成の大合併等により、市民生活の中において市の果たす役割はますます大きくなっているのが実情ではないでしょうか。

今後、市の発展、さらには地域間競争の激化で、地域を発展させていくためには新しいものをつくり出していく環境づくりが必要不可欠と考えております。

今、産・学・官の各界において産学官連携の重要性が高まっております。産学官連携の環境整備が進められている中でさまざまな取り組みが行われております。もとより、産学官連携は手段であって、それ自体は目的ではございませんが、連携によって、大学のシーズ、いわば事業を生み出すことでございますけれども、それの事業化促進を図り、地域、企業の競争力強化をつなげることも必要と言われております。

このような中、本市の年次別工業の状況統計で従業員数4人以上の事業者数と製造出荷額を見ますと、平成22年度の統計で372社、製造出荷額は約317億円で、5年前の平成17年度と比較いたしますと、事業所数は84社減少、製造出荷額で約31億円の減額であります。また、製造額につきましては約1割落ちております。坂井市の人口1人あたりに換算しますと、5年で約3万3,000円の出荷額の減額となり、これにつきましては雇用環境にも大きく影響しているのではないかと思っております。

さきの市長の招集あいさつにもありましたが、企業誘致について昨年度より新規進出等の計画、協議が数社から寄せられているとのことで、ぜひ支援制度や適地などに全力を注いでいただきたいと思っているところでございます。

しかし、我が国の経済については、皆さん御承知のとおり、欧州通貨のユーロや米ドルに対して円高が進み、我が国の輸出産業に大きなダメージを与えております。製造業や電子産業、またガス化学工業も海外移転の加速で我が国はどうなってしまうのかと危惧されるところでございます。

先般も新聞報道で、本市にも工場のある半導体大手のルネサスエレクトロニクスは3年以内に国内工場の半数売却また閉鎖で整理し、工場の社員4,000人を減らす方針を固めたことで、今後、本市にも雇用などで大きく影響を及ぼすものと思っているところでございます。

このように厳しい状況下ではありますが、産学官連携が重要であると言われ、全国的にも積極的に進めている自治体も少なくありません。

先般の研修先で青森県十和田市では、積極的に産学官連携を進めております。一例を申し上げますと、グリーン・ツーリズム事業においては、青森中央学院と、産業・教育・文化・歴史、さらには経済などの分野において相互に協力し合い、活力ある地域社会の形成と発展を目的として、平成20年に産学官連携を協定締結し、海外からの受け入れの際には大学から通訳を派遣していただき、農家との意思疎通を図っている状況でございます。そのほかにも、北里大学と和牛ブランド化確立のために調査業務をしており、血液プロファイルテストや免疫検査の測定を実施し、事故防止や成績向上のための指導を実施しております。また、県立保健大学生の実習受け入れや研修等を実施しまして、十和田市立病院との保健・医療・看護における連携を図って成果を上げているとお聞きしております。

本市でも、昨年5月24日に福井工業大学と防災・教育・産業などの分野で相互協力し、相互協力協定書を締結しましたが、これらについても、産業・教育・文化・まちづくりなどの分野で協力し、地域の発展と人材育成のために、県内の大学などとの連携による各事業に寄与を願いたいと思っているところでございます。

そこで、次の3点についてお伺いをいたします。

1点目は、民間企業の「産」が、大学などの「学」、公設の研究機関や行政機関の「官」と連携をとる産学官連携は、大学や研究機関が持っている専門的な知識や設備の協力を得ることで、企業だけでは解決できない問題を解決したり、新製品を開発したりできる有効な手段はないかと考えますが、本市における産学官連携事業の現状についてお伺いをします。

2点目は、産学官連携事業を進める中でいろんな考えがあると思われます。一例ですが、ある自治体では、新たなビジネスチャンスを模索するときに、大きなものより具体的なもの、身近なものを考えていく方針であるとのことですが、本市の今後の産学官連携事業の展開についてどのように考えておられるのか、お伺いをします。

3点目は、先ほども申し上げましたが、昨年、福井工業大学との相互協力協定書の6事項についてでございます。

1つ目には、災害対策のことで、安全で快適な生活環境の整備に関すること。2つ目、地域と連携した生涯学習の支援に関すること。3つ、産学官連携による観光と産業振興に関すること。4つ、環境の保全と自然との共生に関すること。5、政策課題に対する分析と解決に関すること。以下、その他必要な事項、これらの事項の実施状況と今後の取り組みについてお伺いをします。

以上の3点について理事者の答弁を求めますので、よろしくお願いをいたします。



議長(釣部勝義)坂本市長。


市長(坂本憲男)


おはようございます。田中哲治議員の産学官連携事業についての御質問にお答えをいたします。

市民の多様で高度化するニーズにこたえていくためには、地域の英知を結集して課題解決を図ることが必要となってきております。また、知的拠点である大学との連携・協力の必要性が高まってきております。

市では、昨年の5月24日に福井工業大学との相互協力協定を締結し官学連携を強化する中で、防災・教育・観光・産業・政策課題などの各分野で相互に協力し発展し合うとともに、大学が有する高度な知的資産や人材等を施策形成に生かし、個性豊かで活力あるまちづくりに努めていきたいというふうに考えております。

まず、産学官連携事業の現状についてということでお答えをさせていただきます。

産学官連携事業の現状としては、市の審議会や各種委員会への講師派遣、大学生の就職支援、大学の公開講座への職員参加など、人的交流を主体に連携をしている状況であります。

そのほかにも、官学連携協定前の平成22年度では、坂井市商工会のPRのため、輸送トラックに掲載するデザインを福井工業大学に作成していただき、トラックにラッピングした取り組みも行われております。

次に、今後の産学官連携事業の展開についてをお答えをいたします。

今後の産学官連携事業の展開としては、相互協力協定の協力事項にある産官学連携による観光と産業振興に関することの取り組みとして、企業間連携による商品開発とデザイン、情報の発信方法、販売開拓等に係る相談と共同開発などの調査・研究を行う中で現在の官学連携を発展させていきたいというふうに考えております。

次に、大学との相互協力協定書の6事項の実施状況と今後の取り組みという御質問でございますが、相互協力協定書にある6事項については、1つ目に災害対策などの安全で快適な生活環境の整備に関すること、2つ目に地域と連携した生涯学習の支援に関すること、3つ目には産官学連携による観光と産業振興に関すること、4つ目に環境の保全と自然との共生に関すること、5つ目に政策課題に対する分析と解決に関すること、6つ目にそのほか必要事項となっております。

6事項において共通している内容では、専門委員の派遣として市環境審議会委員や市学校給食センター建設に係る審査委員に入っていただいております。

大学生の就職支援についても、平成23年度の市内企業へのインターンシップ参加として4社、5名の実績がございました。

また、大学の公開講座への職員参加については、8講義で11名の職員参加があり、学生との協働では、児童・生徒を対象としたサポート事業として、市内の小学校や公民館・児童館に学生が出向いて化学実験をするキャラバン隊が3回開催され、267名の児童・生徒が参加をいたしました。

今後の相互協力協定に関する取り組みとしては、本年の10月12日から14日に開催されます市産業フェアへ大学ブースを設置するなど、実行委員会に参加をしていただいたり、また市の総合計画審議会委員に入っていただき、各種基本計画の立案に参加していただくなど、大学との連携をより深めていくことで産学官連携への礎にしていきたいというふうに考えております。

そして、最終的には市内の産業界のさらなる発展につなげていきたいというふうに考えておりますので、議員各位の御支援また御協力を賜りますように、よろしくお願いをいたします。


議長(釣部勝義)田中議員。


4番(田中哲治)


再質問をさせていただきます。

今、市長の答弁の中で非常にわかりやすく回答いただきました。その中で、産学官連携の現状についてでございますけども、人的交流を主体としていたり、また商工会とのトラックデザインを作成したり、大学との意思疎通を図っているというふうな回答でございました。

実は、坂井市においても、いろんなことで、今、産学官連携を行っております。5、6年前には、坂井町にあります製薬会社では、既に県と大学と連携いたしまして、主にカニまたエビ殻をそのようなことで製造されるN-アセチルグルコサミン、またラッキョウから抽出されるフルクタン、これら等々で商品化をされていることは御承知かと思います。そのようなことで、これから市のまたそのようなことで、特産といたしまして、今後やっていただきたいなと。

また、隣の永平寺町では、既に御承知のとおり、ある食品会社がごま豆腐、それに向けて西洋菓子、お菓子とまた豆で豆腐の生チョコレートですか、これを大々的に販売して非常に成果を上げていると。7年前に農林大臣賞をいただいて、この社長さんの話を聞くと、やはりいろんなところで、研究センター、また福井の支援センターへ足を運びながら、そのようなことで調査研究をしたというお話を聞いております。

そこで、今ほど市長さんの答弁にありまして、いろんなことで、今、研究をしているということでございますけども、今後、具体的にどのような取り組みをするのか、またどの商品を取り組みをするのか、今現在、御承知のとおり、大麦につきましては全国で3割を福井県は占めております。その半分以上が坂井市ということで、御承知のとおり、麦とろ麺、これも県内で約1万3,000箱ほど、そのようなことで販売しているわけでございますけれども、これら等々につきましても、いろんな、ビール、しょうちゅう、これも福井市内でやっているところもございますけれども、やはり坂井市のそういうな特産をこれから産学官連携をしながらやっていけないか、これら等々を1回お聞きしたいと、そのように思っております。


議長(釣部勝義)坂本市長。


市長(坂本憲男)


今、農業問題については、坂井市というのは穀倉地帯っていうこともありまして、いろんな丘陵地また砂丘地等々もありまして、大変重要なことでありますし、こういった農業問題についても、今後、今は福井工大との、工大と今連携を結びながら、いろいろとまた御指導もいただきながら、またこの連携というもの、この事業を推進していかなければならないというふうに思ってますし。特に、今何をするかということでもなし、市としてもいくつか、福井工大の方に出向いて、こういうことはできないかということもお願いもしてきましたが、ちょっと厳しい状況ということ、こっちから無理な点もあったわけでございますが、実際には今は動いていませんが、まず私は大きな期待をしているのは、学生、これからの将来を担う、18から22歳っていうんか、福井工大ですと、これから将来を担う、そういう学生たちが、これからの将来っていう、どういうふうにこの将来を考えるか、産業の問題にしてもそうだと思いますし、そういう気持ち、そういう若い力と考え方、そういうことをどういうふうに思ってるかっていうのは、学生の皆さん方の意見をちょっとお聞きしたいなというふうには私は思っています。それも含めて、この農業問題についても、今ほど、田中議員、ラッキョウの問題とか豆腐の問題とかいろいろ挙げましたが、それも含めて、若い人の考え方っていうのは、まずそれを聞くことが大事かなというふうに思っていますし、これからも大学生とのそういう交流も深めていきながら、この地域の産業等も含めて連携をしていくことが望ましいかなというふうに私は思っております。



議長(釣部勝義)田中議員。



4番(田中哲治)


今の市長の答弁で、非常にわかりやすく、ありがとうございます。私も今は農業問題について質問させていただきましたけれども、これら等々につきましても、集落へ帰っても、やはり若い人がなかなかいないということで、今、市長が言われました若い力を私どもも聞き入れながら、市の産業の発展に努めてまいりたいと、そういうに考えているところでございます。

もう1点でありますけれども、昨年5月24日に福井工大との相互協力協定書の6事項、先ほどの回答では、なかなか今は進んでいないということでございますけれども、これら等々につきましても、ただ先ほど、工大だけじゃなしに、今、ほかの自治体では、坂井市内には職業系の高校もございます。いくつかね。農業高校、工業高校、あと商業科とか、それら等々もうまいこと利用してやっている自治体もございますけども、これら等々、突然でございますけども、教育長、このことはどのように考えておられるのか。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


今、突然の御質問なんですが、現在、高校を卒業する子どもたちは8,000人福井県にいるわけであります。8,000人のうち、大学を出るのが5,000人余りであります。福井県としては4つの大学がありますので、そこの受け皿が2,000人から2,500人ということになりますと、県外へ出るのが3,000人であります。そこで、4年たち5年たちして大学を出て就職ということになりますと、地元に戻る青年が1,000人であります。3,000人出て、1,000人しか戻らない状況であります。そういうことであると、2,000人の子どもたちがもう戻らないということになるわけでありますが、そういう面では、いわゆる魅力的な地域の産業であったり、そういうもの、地盤、それから産業の確立基盤、そういうものをどんどん広げていく、何とかして子どもたちが生まれた地元に戻って生活ができるような、そんな地域になったらいいかなっていうなことをまず思っています。

それから、現在、春江工業、坂井農業高校とか、あるいは金津高校、三国の家政科など4つの産業系の高校があるわけでありますが、御承知のとおり、今、統廃合という形で、だんだん普通の大学を出て、そこからそれぞれの専門的なところに進みたいというような傾向が多いんであります。実際、高校に入って、そこでしっかりと基礎、基本とかいう、そういう専門性を身につけて出ていくというのが、余り希望者がだんだん少なくなってきていると、子どもの数が少子化ということもあるんですが、そういう部分であって、普通科に入りたいけれども入れなくて商業科に入ってしまうとかっていう部分もあるということで、そういう統廃合に進んでいるわけでありますが、これもいろいろまた県としても魅力的なそういう部分で新しい産業高校が坂農でできるということ、26年4月1日からできるということでありますので、そういう面では、今、田中議員さんが言われるような魅力的なそういう受け皿みたいなものができてきたらいいかなと思っています。

それから、もう一つだけ。坂井市には600人の先生がいるわけでありますが、この先生方も、キャリアアップ、専門性を高めて子どもたちに還元していく、いかにいい指導力を持って子どもたちに接していくかということが僕は大きな課題であると思います。

そこで、35歳から45歳までの先生方を3年間キャリアアップとして他のブロックに出すという、そういう方向を示されておりますので、私のところは大体その10年間で150人ほど対象者がいます。そのうちの1割ということですので、15人を常に毎年外へ出します。そのかわり、もちろん外からも15人受け入れさせていただいてキャリアを積んでいただくということと、もう一つは、産官の連携っていうなこともあって、福井大学では大学院生というものを非常に先生方のキャリアアップを頑張っているわけでありますが、私ども、丸岡南中学校を拠点校として、そこで1人ないし2人の大学院生を募って、現場の先生で実際授業をしながら、そこで研修を重ねていって2年間のキャリアを積んでいただくと。そして、またそれが輪となって広がっていくというような、いろいろそういうことも工夫しながら、とにかく大学との連携を深めていきながら、少しでも、その学力であったり、体力であったり、あるいはそういう子どもたちの生きがいとしてのキャリア教育というものに力を入れていきたいと、そのように思っています。

以上です。


議長(釣部勝義)田中議員。


4番(田中哲治)

次に、今、予算特別委員会で、話は変わりますけども、工業振興対策事業で250万円、これは1回質問させていただきましたけれども、これら等とも繊維のそのようなことで、産学官連携に非常に等しいんじゃないかなというふうに思っております。これら等々につきましても、今、250万円ほど、3ケ年変わっておりませんけども、これら等々につきましても、やはりそういう厳しい時代ではございますけども、これからやはりどしどし積極的に市としてもやっていただきたいなと、そういうに思っておりますけども、そういうな考えはございますかね。


議長(釣部勝義)産経部長。


産業経済部長(黒川規夫)


工業振興等の振興策としまして予算等掲げてございますが、やはり地元の企業、また主に繊維組合と連携を図りながら、新たなその事業の取り組みをしていかなければならない。今、いろいろ、国との中でもいろんなマネジメント等のこともやっておりますので、今後またそういう新たな事業の取り組みに積極的に取り組んでいきたいというふうに思っております。


議長(釣部勝義)田中議員。


4番(田中哲治)


ありがとうございます。

最後に、先ほど市長より今年の産業フェアにも産官学のいろいろな連携のコーナーをつくるということで、ぜひともこれはお願いしたいなと、そういうに思ってるところでございます。産官学連携事業は今すぐできるものではございません。私らも調査を重ねながら、市としてもやはりそのような環境づくりに努めていただきたいというふうに思っているところでございます。特に商工業の新製品の開発やら、また農業の新商品のいろんな素材等々、これら等々にも御支援をいただきながら、新たな発想に向けて取り組みを要望いたしまして、私の一般質問を終わらさせていただきます。

平成24年6月定例会一般質問―古屋信二議員

新政会の古屋でございます。

6月定例会一般質問を発言通告により行いたいと思います。


大麦の収穫も終わり、この坂井平野は初夏の香りと梅雨空が何事もなかったように、いつもの夏が近づくきょうこのごろでございます。そこで、忘れてはならない、1年前、3月11日の東日本大震災、人類が経験したことのないような地震による大津波、亡くなられた方々の魂が安らかに眠ることを心からお祈り申し上げたいと思います。

今も続いている被災者の復興への闘い、瓦れきの処理、原発処理、一日も早い日常生活に戻ることを願うばかりでございます。私は、大震災の事実を百年千年と後世に語り継がなければならないと考えているところでございます。

さて、質問に入らせていただく前に、同じような通告が東野議員からも出ています。同じ常任委員会だったこの問題を共通に認識してきたからだと思いますので、お許しをいただきたいと思います。私の浅学非才を後ほど博学多才の東野議員でさらに詳しく補ってほしいと思います。

1つ目に、老朽家屋や迷惑空き家の適正管理についてであります。

最近、高齢者世帯がふえ、いずれは住人が亡くなったり、施設や親族等の住居の引っ越し、ようような要因で空き家となる迷惑空き家が、山間部、特に竹田地区や安島地区の傾斜地、そして中心市街を問わず急増する傾向にあります。倒壊のおそれがある、治安悪化が心配という住民の不安、また害虫、害獣の住みかになっている、景観、環境、治安の悪化につながっているという苦情が寄せられています。空き家は防災・防犯の居住空間の低下を招き、長年にわたり使用されず適正に管理されないと老朽空き家となり危険であります。市民の安全を欠くおそれがあり、不安を感じるところでございます。議員であれば一度は空き家などに関する相談を受けたことがあり、かつ解決できないことが多いのではないでしょうか。そして、何とかしたい共通の認識があるのではと思い、質問をいたします。

そこで、市内の空き家は何軒ぐらいあり、その状態はどうか、実態を把握する必要が感じられます。

そこで、平成23年3月に実施した空き家実態調査での危険老朽空き家はどれぐらいあったか、お伺いいたします。

次に、老朽危険空き家や迷惑空き家に対し、住民からの要望、苦情にどのように対応、対処しているのでしょうか。中には、所有者が不明で隣接の居住者や住民に危険が及ぶおそれがあり、損害・損傷を受けている可能性があるにもかかわらず対処できず困っていると聞いています。市民が相談するには、老朽空き家・迷惑空き家の相談窓口がいくつかあると考えております。

そこで、市民の安全・安心を守るために、それぞれ安全対策課、都市計画課、環境推進課、地域振興課や消防署予防課などが当たっているのではないでしょうか。それぞれ、対応や対処をお伺いいたします。

次に、どうして老朽危険空き家化してしまう原因について、私は1つに、所有者の経済的事情、危険は認識しているが解体除去費用が用意できない。2つ目に、借地上の建物の権利を消失しないため建物を放置してしまう。3つ目に、相続人の問題。例えば、相続人が多数いて、だれが相続するのか決まらない。また、遠方住居のため建物管理を怠っていることです。4つ目に、無接道敷地には、建築基本上建物を建てかえできないことです。5つ目に、建物が担保物件になっていて、競売手続を行わず放置してあること。最後に、土地に係る固定資産税での住宅用地の特例措置による6分の1や3分の1減免継続による放置が挙げられると思います。坂井市においては最も当てはまる原因をお伺いいたします。

次に、行政がこの問題に取り組むには行政の縦割りに横ぐしを入れていくことが最重要だと考えています。現在、これらの問題に対する市民の皆様からの苦情や要望は先ほど述べたようにたくさんあります。近くにある総合支所窓口や危険家屋だったら建設部、放火の危険性があるものについては消防署、ごみの不法投棄となれば生活環境部、そして当該物件には所有者が住んでいる場合もあれば空き家の場合もある。そうなると、この問題を一元管理し対応していくことは難しく、部局間の情報交換や連携は不可欠であり、部局を横断する強いリーダーシップがある部署が必要となります。理事者側はどういうふうに考えてるか、所見をお伺いいたします。

次に、この問題を少しでも解決するには条例制定や財政の支援が最終的には必要ではないかということです。何かあったらでは遅過ぎるという認識が必要なこと、行政がおせっかい過ぎるほど取り組むことが重要だと、先日参加した空き家の適正管理のセミナーで、東京のある区役所の職員講師の声でございます。また、国土交通省の調査によると、少なくとも20都道府県54自治体が空き家の適正管理などを規定した条例を制定しています。後から気がついたのですが、平成22年3月定例議会においても東野議員が一般質問しております。それから2年がたっています。その間、検討委員会やワーキングチームや建設常任委員会などでも調査・研究に着実に取り組んできたはずです。もう十分に検討なされたはずですので、今後の取り組みをお伺いをいたします。

次に、2つ目に自転車の安全利用について質問いたします。

自転車は手軽で利便性が高く環境に優しく健康増進にも有効であり、地域生活には欠かすことのできない大切な交通手段です。世界第3位の自転車保有国であり、現在の日本人は1人あたり0.67台の自転車を持ち、オランダ・ドイツ・デンマークなどの北欧諸国に次ぐ日本は6番目の自転車大国なのです。ちなみに中国は0.31台です。順位でいいますと17位です。また、世界第1位の自転車事故大国でもあります。ここ10年ほど交通事故による死傷者は大きく減少しているにもかかわらず、自転車の事故はそれほど減ってはいません。全交通事故の割合は3割以上を占めていて、特に対歩行者の事故は増加傾向にあり、自転車事故とは思えない高額の損害賠償の支払いがニュースになっています。危険な自転車、既に社会問題化しつつあると言ってよいでしょう。

最近、自転車利用のルール違反やマナーの悪さがマスコミなどで大きな問題になっております。坂井市内においても、自転車の二人乗り、携帯のメールを打ちながらの自転車乗り、中学・高校生の並行走行、夜間になってもライトをつけない自転車、特に車道の逆走、つまり右側通行になりますが、そういうなのが目につくのは私だけでしょうか。

そこで、行政としての自転車の安全利用についての取り組みをいくつかお伺いします。

まず、坂井市の自転車利用のマナーについて現状どう認識しているのでしょうか、わかれば年齢層別に把握しているのであれば、お伺いいたします。

次に、中学生の交通事故では自転車による事故が約9割ということです。高校生でも約7割に達しています。昨年10月、警視庁が良好な自転車、交通秩序の実現のための総合対策の推進についてという通達があったかと思います。主な対策には、自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の推進を進めていく、簡単に言うと、学校を初めとしたようような場面での交通安全教育の充実や、地方公共団体、自転車関係事業者との連携、協働と解説しています。将来、次世代を担う子どもたちが悲惨な交通事故に巻き込まれないよう、正しいルールを知り、安全に利用されなければなりません。どうもルールの遵守の緩さがあるのでは。そこで、自転車通行ルールの徹底、安全運転など、学校現場における効果的な指導を行っているか、お伺いいたします。

次に、自転車レーンを初めとする道路インフラ整備は予算規模も大きく、財政が厳しい本市では大がかりな執行は難しいかもしれませんが、取り組むべきではないでしょうか。また、条例制定といった手法で自転車の安全なりを促進するための意識向上につながるのではないでしょうか。当然、その内容には安全指導の充実の明記が必要です。そこで、本市坂井市が取り組むべきことは何かをお伺いします。

以上、私の一般質問とします。市当局の明快な答弁を望みます。


議長(釣部勝義)坂本市長。


○ 市長(坂本憲男)


古屋議員の御質問にお答えをいたします。

まず、老朽危険家屋や迷惑空き家の適正管理についての御質問にお答えをさせていただきます。

老朽危険家屋や迷惑空き家の数などに関する御質問にお答えをさせていただきます。

老朽危険家屋とは、老朽化が著しい建物で地震や台風の自然災害等による倒壊や建築材等の飛散のおそれのある危険な状態、不特定者の侵入による火災及び犯罪を誘発するおそれのある状態、または良好な景観及び住環境を損なうおそれのある状態の家屋のことかと思われます。

これについて現状を把握するため、今ほどお話ありましたように、平成23年3月に全庁職員体制で空き家の実態調査を実施をいたしております。この調査の項目にある廃屋が議員御質問の老朽危険家屋に相当するものと考えております。

空き家実態調査における空き家及び廃屋の判断については、あくまで職員の目視によって行ったものでありまして、立入調査等は行っておりません。

この調査により1,405棟の空き家を確認し、そのうち110棟を廃屋と判断をいたしております。

次に、老朽危険家屋や迷惑空き家に対する対応についてをお答えをさせていただきます。

現在、空家・廃屋等対策検討委員会等の中で各課連携をとりながら対応に取り組んでおりますが、建築基準法においては、老朽危険家屋や迷惑空き家等について、著しく保安上危険であり、または著しく衛生上有害であると認めた場合には、特定の行政庁である県が当該建築物の除却、移転、修繕、使用制限等を命ずることができるとあります。

しかし、本来、財産上の権利として、その所有者、管理者または占有者が自由に処分管理してよいものを、行政機関が公益上の必要性を理由にこの権利を剥奪し制限するということについて、その判断は相当厳密でなければならないと規定されております。老朽危険家屋や迷惑空き家への対応については苦慮をしているところであります。

次に、老朽危険家屋化してしまう原因についてお答えをいたします。

老朽危険家屋となる原因としては、所有者の経済的事情により、危険を認識しているものの解体除却費用が用意できないということや、借地上の建物であるということから、土地所有者と建物所有者との間での権利の買い取りや意向の食い違い等で建物が放置されてしまうということ、また相続人が多数のため土地・建物の利用について意見がまとまらないなどの理由により建物が放置され、空き家となった建物が老朽危険家屋化してしまうものと思われます。

次に、行政の横断的な取り組みが必要な中、中心となる部署はどう考えるかとの御質問でございますが、空家・廃屋等対策検討委員会の事務局は、建設部都市計画課に置いておりまして、さきに実施した空き家実態調査の調査データについても、都市計画課において坂井市統合型GISを利用した空き家台帳として整備をしております。この空き家台帳のデータは、坂井市空き家情報バンクなど空き家に関する施策の基礎データとして庁内で有効活用いたしており、今後も都市計画課を中心として関係各課の連携を図っていきながらこの問題に取り組んでまいりたいというふうに考えております。

次に、条例制定・財政の支援が最終的には必要ではないかという御質問でございますが、今後、市といたしましては、快適な住環境の創出のため、管理不全の状態に陥った空き家等の所有者に対し、必要に応じて是正措置の勧告、命令、及び所有者の公表などを実施している先進自治体を参考に、空き家の適正管理に関する条例の制定を考えております。

しかしながら、本来、個人の財産はその所有者、管理者または占有者が当然適正に処分管理するべきであるため、財政支援に関しましては慎重に判断したいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

次に、自転車の安全利用についてお答えをいたします。

私の方からは、坂井市における自転車利用者のルール違反やマナーの悪さの状況と坂井市が取り組むべきことについてお答えをさせていただきまして、学校現場の対策については教育長からお答えをいたします。

自転車は、運転免許も必要でもなく気軽に利用できる乗り物のため、通勤、通学を初め市民の足として広く普及しています。また、近年のスポーツ自転車の流行により、自転車愛好者が増加をいたしております。しかし、自転車利用者が増加するに伴い、ルール違反者やマナー違反者が増加しているのも事実であります。イヤホンで音楽を聞きながらの運転や、携帯電話を操作しながらの運転など、自動車運転に比べ基本的な交通安全の意識が希薄となっております。

議員御指摘のとおり、近年では自転車が加害者となる交通事故が増加をしておりまして、死亡事故に至るケースもあります。高額な損害賠償が請求される事例も発生をしておるところでございます。

このような状況を踏まえ、自転車の交通秩序の回復を目的に道路交通法が改正され、自転車の歩道通行に関する規制や運転中の携帯電話、イヤホン等の使用が規制をされました。

安全な自転車利用の促進を図るためのインフラ整備については、歩行者、自転車、自動車等が安全に通行できる道路環境の整備にこれからも努めてまいります。

また、坂井市におけるルール違反やマナー違反については、注意・指導が主となっていることから、現在のところ、その実数について把握できていないのが現状でございます。

坂井市として取り組むべきこととしては、これまでも毎年児童・生徒に対し行っている自転車交通教室を通じ、交通ルールの啓発・指導に取り組むことだというふうに考えております。

また、高齢者の自転車利用者に対しましては、体験型交通安全教室を開催し、身体機能の低下を自覚してもらうことや、交通ルールの学習等も行ってまいります。

さらに、今後は、高校生等の若者に対する交通ルールの啓発活動を警察などと連携し継続して行っていきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


私の方からは、自転車の通行ルールの周知等学校現場における効果的な対策についてどうかという御質問にお答えをいたします。

小学校においては、5月の初めごろまでに交通安全教室を開催をいたしまして、交通ルールの意義・安全な歩き方・自転車の正しい乗り方の指導を実施しております。

自転車の乗り方についての指導は小学校3年生から始まり、警察や交通指導員によるグラウンドでの模擬練習や公道や踏切での実地指導を行います。高学

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年では、このほかに警察や交通指導員による講話やDVDを観賞することで学習を深めております。

中学校においては、生徒指導の一環といたしまして、新1年生を対象に警察による自転車通学での交通マナー講習会を実施しております。また、日ごろから交通量の多い交差点などでの街頭指導を実施することで、生徒は交通ルールや歩行者に配慮した安全走行の遵守を身につけております。

このほか、保健体育の授業においても、自転車の特性を教えながら、歩行者への危険回避の方法をグループ討議をさせて考えさせたり、生徒会活動として自転車の車両点検を実施し、安全な自転車での通学を呼びかけたりしている学校も多いのであります。

このように、学校では交通ルールやマナーを守りながら安全に自転車通学ができるように乗り方などの指導をしておりますが、保護者を初め地域の方々の御協力や見守り隊の皆さんの連携をとりながらしっかりと取り組んでいくことが極めて重要であると考えておりますので、今後とも市民の皆さんの継続的な御支援をお願いしていきたいと思います。よろしくお願いします。


議長(釣部勝義)古屋議員。


2番(古屋信二)


再質問をお願いいたします。

昨年の空き家実態調査では1,405軒が空き家ということですが、危険な廃屋は110軒あったというものですが、たしか2年前の3月議会において、廃屋の把握は市内では5軒と答弁しております。このように圧倒的にふえていることは、現在把握している危険な廃屋の所有者、また建物に関する権利者の把握を特定していなかったからではないでしょうか。そうしたときに助言・指導が正しくできていなかったのでしょうか。その点、理事者の見解はどうでしょうか。再質問いたします。


議長(釣部勝義)建設部長。


建設部長(新谷優一)


前回の空き家・廃屋に対しての一般質問の中で、今議員さんがおっしゃられましたように5軒というような答弁をしておりますが、その段階においてはそういう調査もしておらないということで、実際に市民の方から市役所の方にこういうなのがありますよという問い合わせがあったのが5軒ということで把握しているということでお答えしたために、かなり少なかったのではないかなと。その後、今も市長の方から答弁したように、状況の把握をもうちょっとしなくちゃいけないんではないかということで実態調査をした結果、これもあくまでも職員の外から見た感覚で見ておりますので、中に入って調査したわけでもないですし、実際どれだけ傷んでいるかとか、傾いているかという調査をしたわけではございませんので、あくまでも目視での確認ですのでアバウトな数字かと思いますが、110軒あったということでございますので、そこらの違いかと思います。


議長(釣部勝義)古屋議員。



2番(古屋信二)


次に、財務部長にお伺いしたいと思います。

個人情報保護法で特定が難しいという理由は言わないでほしいんですが。当市には固定資産台帳があり、行政職権で適正に扱えばわかると思います。それで、そういう空き家に対して固定資産滞納がどれぐらいあるかっていうのをお聞かせしていただきたい。

それと、これは国っていうか、行政、もうちょっと上の方の話になるんかもしれませんが、空き家に対して、住んでもいないのに、土地に住宅用地の特例措置があるっていうふうにあります。3分の1とか6分の1の特別措置があります。これは私が考えるにはどうも法令違反、それと行政に対しては固定資産を取り漏れているんではないかなというふうに考えますが、見解はどうでしょうか、お願いいたします。



議長(釣部勝義)財務部長。


財務部長(山農兼司)


古屋議員の老朽危険家屋化にしてしまう原因の1つとして、固定資産税の住宅用地の特例措置があるのではないかということと、空き家で滞納がどのくらいあるのかということでありますが、まず固定資産税の特例措置といいますのは、住宅の敷地の面積が200平米以下の部分につきましては課税標準額が6分の1になります。それから、200平米を超える部分については3分の1になるという特例でございます。また、課税となる家屋としての要件ですが、土地が定着してる、基礎がしっかりしているもの、それから外壁とか屋根がある、それから居住が可能であるという条件を満たしていれば、実際に使用しているか否かは問わずに家屋として課税対象となります。しかし、国からの通達があるんですが、課税対象となった住宅で住宅として必要な維持管理がなされていない、それから空き家のまま長期間放置されている、使用の見込みがないというような場合には特例の適用はしないことになります。課税課におきましては年2回ほど現況調査を行っておりまして、滅失家屋やら増築家屋、それから家屋の種類の確認等を行っています。これもあくまでも目視等による確認が主になっておりまして、住宅用地の特例に係る空き家等の認定につきましては、家屋の使用状況、所有者からの聴取等によって、明らかに使用の見込みがない空き家と確認できたものにつきまして適用を解除してる状況でございます。今回、都市計画課の方で空き家の調査をして、110軒廃屋というような調査結果が出ておりますが、廃屋イコール課税対象外とはまた一概に言えるものではないと思いますので、実態を十分把握して、早急に調査をしまして、適正な課税に努めていきたいと思います。

また、今の空き家で滞納がどのくらいあるのかと、これにつきましても、この空き家という定義も難しい部分があります。この110軒がすべて課税対象の特例措置外になるんかどうか、それも含めて今後調査をしていきたいと思います。


議長(釣部勝義)古屋議員。


2番(古屋信二)


今、財務部長が答弁したとおり、空き家の把握が難しいっていうことでございます。そうなると、やはり条例制定が必要になってくるというふうに考えております。

そこで、条例制定には所有者に対して一歩踏み込んだ働きかけを行う自治体があります。例でございますが、埼玉県所沢市では空き家などの適正管理に関する条例が施行されました。大まかな構成では、1番、住民からの相談を受けて市が調査、2番、管理不完全とみなした場合、市長が所有者に文書を送付し対応を勧告、3番、勧告に応じない場合は期限を決めて再度改善命令を出す、4番、正当な理由なく応じない場合は、該当する所有者の氏名、住所を公表するといったものです。

また、東京都足立区では、都内初の老朽家屋等の適正管理に関する条例を施行しています。条例では、該当する空き家に対して第三者機関の意見を求めた上で、区が所有者に解体などの勧告を行う。所有者が家屋の解体に応じる場合は、木造で50万円、非木造は100万円を助成する仕組みを設けています。

ほかに、秋田県大仙市の条例では、勧告命令に従わない場合は氏名を公表するだけではなく、措置命令を出して行政代執行に踏み切ることも可能とする内容でございます。これは実際にニュースなどで代執行の模様が放映されて御存じかと思います。また、今年、建設常任委員会で滑川市の事例を視察研修いたしましたが、土地の寄附行為で空き家を解消するというものですが、地域との活用マッチングが難しく、なかなか危険老朽空き家の解消にははかどらないと感じました。

当市の場合においても、独自政策条例にする場合、防犯・防災と生活環境保全を目的にするならば総務部が適当かと思いますし、ほかの自治体の多くが安全対策に関する部署でやっているそうでございます。今回、都市計画が取り組んでいるということですが、条例のいかんによっては総務部がいいだろうというふうに思います。

今までのいろんな条例があると思いますが、助言とか指導どまりだと思います。やはり、最終的には、そういった助言・指導にとどまらず、勧告、支援、命令、公表、そして行政代執行まで盛り込んだ条例にするべきでないか検討をもう一度お伺いいたします。


議長(釣部勝義)建設部長。


建設部長(新谷優一)


先ほど市長の方からもちょっと答弁しましたが、財政支援も含めて今後どうするかということも検討していきたいということを答弁したと思います。その中で、条例制定につきましては、必要に応じて是正措置の勧告とか、命令及び所有者の公表などを実施している自治体もかなりありますので、そこらをよく参考にしながら条例制定に向けて考えていきたいというふうに思っております。先ほど、そういう財政支援とか、そういうものも一応今後どうするかってことを考えていかなければならないとは思いますが、なかなか財政支援となりますと、客観的に公益上必要であると認められなければならないとか、そういうことが難しいのではないかということで、一概にただ支援するといっても、じゃあ古くなったでもう家壊してくださいよとまで、ほっとけば逆に支援してもらえるんなら逆に壊さないっていうような方たちも出てこないとも限らないということで。そういうことはないとは思いますが、そういうことも考えられないこともないということで、一概に支援っていうのはなかなか難しいところもありますので、そういう場合はまだほかの方法もあるかとは思いますので、その辺も含めて検討していきたいと思っております。


議長(釣部勝義)古屋議員。


2番(古屋信二)


じゃひとつ前向きに。後ほど東野議員からもまたありますので、これぐらいにしたいと思います。

次に、自転車の安全利用について再質問させていただきたいと思います。教育長、しっかり御答弁をお願いいたしたいと思います。

中学での自転車の安全指導は新入生を対象に実地講習や自転車の点検をしているとのことでございますが、いま一度強く左側通行を徹底させていただきたい。右側通行が一番の危険な理由は、出会い頭の事故の元凶になっているからでございます。

簡単に説明いたしますと、交差点に差しかかった車にとって、左方向から右側通行してくる自転車は、交差点に出てくるまでは死角になりやすいんです。突然出てくる際に起きる事故が多いと聞いております。驚くべきことに、この出会い頭の事故が自転車の事故のほとんどを占めているのが事実でございます。

次に右側通行が危険な理由は、正面衝突事故を避けることが難しいということです。理由は、お互いのスピードで衝突するのだから、和の相対速度は相当な速さになります。例えば、自転車が毎時20キロメートル、車が60キロメートルとすると、和の速度は足し算すればいいんですから、速度80キロにもなります。これは、普通の反射神経、よほど運動神経がよくなければよけられないという状態でございます。それに、衝突のエネルギーは速度の二乗に比例しますから、事故になったときは悲惨なことになるというふうには想像がつくと思います。

また、歩道での歩行者の事故が社会問題になっています。言うまでもなく、自転車は軽車両というカテゴリの車両ですから、原則車道を走らなくてはなりません。それが、いつの間にか指定歩道ならば通ってよろしいという標識があります。そこでは右側も左側も関係ないと解釈になっております。これがあれよあれよという間に拡大解釈され、結果として100%の歩道が自転車で走り放題っていう状態になってしまったのです。そうなると、自転車は歩道の凶器になるのです。ですから、いろんな自転車利用に潜むようような危険を学び、本当に生徒に身につく安全指導をやっていただきたい。

先進事例としては、岐阜県立加茂高校では、交通安全教室などを行い、自転車通学免許証というものを発行しています。それは、自動車教習所で高校の交通安全教室を行うことによって実践的な教育ができているからです。免許証は法的に拘束力がないんですが、意識が高まり、マナー向上に貢献しています。もう少し、教育長、鬼気迫った対応の答弁をお願いいたします。


議長(釣部勝義)教育長。


教育長(川元利夫)


今、古屋議員さんが大変心配されて、こういう御質問があったんだろうと思いますが。学校側として一番やっぱり心配しているのは、子どもの事故であります。その中でも、特に通学時のそういう自転車での事故が非常に多いということでもありますし、実際の車道であったり公道を走るわけであります。そういう面で、それぞれの先生方も学校でもいろいろ気を遣って、4月から5月にかけてどこの学校でも工夫をして、いかに交通ルールを守らせるかという、その規範の育成を今やっているわけであります。でも、なかなかその乗り方についても難しいところがあって、やっぱり専門的な事例、事犯というものを警察の方や交通指導員の方に来ていただいて、実際の実地指導をしていただいたり、現場でという部分をそれぞれ特色のある指導の仕方をそれぞれしています。もちろん、小中学校においても、高学年になりますと、3年生以上やるんですが、これは学校に乗ってくるということで、ほとんどありませんので、いわゆる今度は小学校においては、地域でとか、家族の方の指導が一番大事なんであります。そういう部分もあわせて、保護者の方にも、小学校で身につけた自転車の安全な乗り方とか、公道をどういうふうにして乗るかということについても、家族ぐるみで、地域ぐるみで、あるいはその安全指導とか支援をしていただいている見守り隊の方々のお力もかりながら小学校の時代からやっていく、そして中学校に入って、全面的に自転車通学ということになるわけでありますので、そういう点では一番基本的なそういう乗り方のマナーというものについては、どんどん、今、議員さんが言われるように、また学校に出向いて行っていろいろお話をさせていただきたいなと思っています。でも、ほかの坂井市以外の子どもたち、通学の状況を見ていると、私のところが、坂井市の子どもが非常に悪いとは決して思いません。駐輪場を見てください。

どこの学校の駐輪場を見ても、きれいに整頓されています。駐輪場のその姿、自転車のその整列された姿を見れば、やっぱりそこでわかるわけであります。1回それぞれの、丸岡南ももちろん春江もそう、どこ行っても、1回見てください。事あるごとに学校へ出かけていってその様子を見ていただくと、そのことがわかるんでないかなと思います。また御支援をお願いしたいと思います。


議長(釣部勝義)古屋議員。


2番(古屋信二)


鬼気迫った答弁ありがとうございました。

やはり左側通行、マナーがよくても法律を知らない、それがちょっと僕が強く感じるところでございました。今のところ内容に前向きな答弁をいただいたものですから、それこそ市民のための行政と言えることだと思います。空き家対策にしろ、自転車の安全対策にしろ、市民の目線に立ってやっていただきたいというふうに思いましたんで、引き続き取り組んでいただきたい。