2011年12月9日金曜日

平成23年9月議会一般質問(田中哲治議員)

4番(田中哲治)

皆さん、おはようございます。4番、新政会の田中哲治です。



通告に従いまして、健康づくりの政策について御質問をいたします。


 まずは、9月19日は敬老の日ということで、先般の市長のごあいさつにもありましたとおり、本市においても米寿をお迎えになられる方が448名と、また100歳を迎えられる方、この方につきまして御高寿を心からお祝いを申し上げます。

 さて、我が国における急速な高齢化の進展及び疾病構造の変化に伴いまして、国民の健康の増進の重要性が著しく増大していることをかんがみ、国民の健康の増進の総合的な推進に関し基本的な事項を定めるとともに、国民の栄養の改善、その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じ、もって国民保健の向上を図ること、これは平成14年8月に健康増進法の目的でございます。

 また、国及び地方公共団体は、教育活動や広報活動を通じた健康の増進に関する正しい知識の普及、健康の増進に関する情報の収集、整理、分析、さらには提供、推進、また健康の増進に係る人材の養成及び資質の向上を図るとともに、健康推進事業者、実施者のその他の関係者に対しまして、必要な技術的援助を与えることに努めなければならないということで、国及び地方公共団体はその責務があるというふうに書かれております。

 とりわけ、何をしてもまずは健康であります。地域づくりを進め地域の活力を高めるためには、その地域住民が健康であることが一番大事なこととだれもが思うのではないでしょうか。

 地域また地区のために、ボランティア活動や地域の産業また観光事業などを盛り上げるには、それらを支える地域の住民が元気でなければなりません。それが地域や経済活動を活性化させ、ますます住民が元気になっていくことが、この時代に最も求められているのではないでしょうか。

 そこで、お伺いをいたします。

 本市では、「誰もが笑顔で暮らせるまちづくり」の実現に向けて、地域福祉の充実や高齢者社会などへの対応、また市民の健康づくりなどの向上に取り組んでいることと思います。

 まず1点目、健康づくり推進の現状と事業成果の実態はどうなっているんでしょうか。事業につきましてはいくつもございますけれども、それら等々についても詳しく詳細をいただきたいと思います。

 2点目につきましては、健康増進計画における推進項目、「身体活動・運動」「食生活・栄養」「休養・こころの健康」の推進目標値の進捗状況と近々の現状はどうなっているんでしょうか。

 3点目につきましては、地域の健康づくりを推進する上で市民の意識改革をどのように今進めているのでしょうか。その3点についてお伺いをいたします。

 以上でございます。


○ 議長(広瀬潤一)坂本市長。


○ 市長(坂本憲男)

田中議員の健康づくり政策についてをお答えをさせていただきます。

 まず、健康づくり推進の現状と事業成果の実態はとの御質問でございますが、近年、少子高齢化や核家族化の進展、住民の価値観の多様化等により家族や地域住民相互のつながりが希薄化し、食生活の乱れ、ストレスや運動不足による生活習慣病や心の不調を訴える人が増加するなど、健康を取り巻く環境は大きく変化をしてきておるところでございます。

 こうした状況のもとで健康づくりを推進するためには、一人一人が積極的に健診を受診するなど、みずからの健康に関心を持つとともに、運動や食生活などの生活習慣を改善し病気の発生を未然に予防する、いわゆる一次予防に重点を置いた対策が大変重要であるというふうに思っております。

 そこで、市では生活習慣病予防の対策として、IT歩数計によるウォーキング推進事業や食育推進事業、健康教育・健康相談事業、健康啓発事業などを計画的に実施をしてまいりました。

 その結果、市が普及推進するIT歩数計を使ってウォーキングを行う市民の増加や、健康に関する教室に参加する市民もふえてくるなど、市民の健康への関心が向上してきていることがうかがわれます。

 また、日本では、がんにかかる人が2人に1人、がんで亡くなる方が3人に1人という現状から、本市においてもがん検診事業を重点事業にしており、国のがん対策とあわせ、特定年齢の無料化やがん手帳の交付を行うなど受診率向上を図り、早期発見、早期治療に努めておるところでございます。

 平成22年度実績では、子宮がん検診の受診率は33.6%と、平成20年度と比較をいたしまして3.4倍、乳がん検診の受診率は27.9%と、2.7倍にふえております。胃がん、大腸がん検診の受診率については、増加傾向にあるものの低く、今後の受診率向上に向けた対策が課題となっております。

 一方、地域に根差した健康づくりを推進するために、平成20年度に健康ボランティア組織である健康サポーターを設置をいたしまして、現在98名の健康サポーターが行政と連携して、ウォーキング大会の実施や地域の高齢者への体操普及、公民館での出前健康フェア開催など、地域での健康づくり活動で活躍をしていただいているところでございます。

 次に、健康増進計画における推進項目「身体活動・運動」「食生活・栄養」「休養・こころの健康」の推進目標値の進捗状況と近々の現状の御質問でございますが、国の21世紀の国民健康づくり運動である「健康日本21」を基本として、平成21年度に坂井市健康増進計画を策定をいたしまして、「健康づくりに、自分で、家族で、地域で取り組もう」を基本目標といたしまして、市民の健康づくりの意識の向上を図り、市民が主体となった健康づくりを推進をしております。

 この計画の中で、健康の7分野において平成26年度までの目標を定め、その目標達成のために、「一人一人の取り組み目標」「家庭・地域・職場の取り組み目標」「行政の取り組み目標」を定めまして、健康づくり対策を推進しておるところでございます。

 御質問の、推進項目「身体活動・運動」については、日ごろの身体活動や運動を行う人がふえるよう、ケーブルテレビや広報さかいなどで運動の大切さについて啓発活動を行うとともに、健康運動教室やウォーキング大会を開催し、多くの参加をいただいているところでございます。

 「食生活・栄養」については、地域の食生活改善推進員の協力を得ながら、生活習慣病予防に関する食育活動を各地域で年間140回開催し、健康を重視した食生活普及を行っています。

 「休養・こころの健康」については、過度なストレスが身体や心の病気を引き起こすことから、こころの健康づくりパンフレットの配布やストレスチェック、心の相談会の開催などを行い、心の健康づくりを推進をしてまいりました。

 今後、計画に基づいた対策を一層推進するとともに、平成25年度には再度住民意識調査を実施し、事業の評価をしてまいりたいというふうに考えております。

 最後に、地域の健康づくりを推進する上で市民の意識改革をどのように進めるかとの御質問でございますが、市民の健康意識を向上させるためには、ライフサイクルに応じたさまざまな健康づくり事業の実施とともに、市民がそれらに参加し実践するよう普及啓発活動を強化することが重要であるというふうに思っております。

 また、地域の健康づくりを推進するためには、これまでの市民一人一人への健康づくり対策に加えて、地域全体で健康づくりに取り組むという意識が重要であります。

 本市では、区や地域の婦人会、老人会などの各種団体、またまちづくり協議会に働きかけをいたしまして、地域が主体となった出前健康講座や出前健康フェアを実施をいたしております。

 このように、行政と地域が一緒になって地域全体の健康度を上げていくことが、地道ではありますが、坂井市全体の健康のまちづくりにつながっていくものというふうに確信をいたしております。

 今後も、「誰もが笑顔で暮らせるまちづくり」を基本計画とした健康づくりを、市民や関係団体、行政が一緒になって取り組み、住民の健康水準の向上を図ってまいりたいというふうに考えております。


○ 議長(広瀬潤一)田中議員。


○ 4番(田中哲治)

再質問をさせていただきます。

 まず1点目の、健康づくりの推進の現状と事業成果の実態ということで、事業につきましてはいくつもありますけれども、特に先般9月7日の新聞で、歩数計による健康づくり推進整備事業の中でIT歩数計での健康づくりが非常に人気だというふうに記載してありました。これら等々につきましても、将来的には1,000人を目指すんだと。今現在は734名ということで、毎年100人ずつ増加していると。これにつきましても、朝夕ウォーキングをやっている方が非常に近年ふえております。これも1つの健康づくりの推進かなと。これら等々につきましても、いろんな助成金はされていると思いますけども、これからどのようにこのIT歩数計を皆さんに周知徹底させるのかなと。町時代は丸岡町がたしか先駆けでやったと思いますけども、ほかの三町でも、そのようなことで積極的にそのような広報活動をやっているのかなと。その点、ちょっと、福祉保健部長にお伺いをいたします。


○ 議長(広瀬潤一)細江福祉保健部長。


○ 福祉保健部長(細江輝久)

ITを利用しました歩数計は、毎年度100名近くの方が利用されまして健康づくりに励んでいるということで、今後の方針としましては、先ほど言ったように、1,000人以上を25年度に目標を掲げておりますが、今、各公民館でその歩数計の記録ということを14ケ所で設置しておりますが、29ケ所ぐらいに設置数をふやしまして、地域に密着した健康づくり体制を整えていきたいというふうに考えております。


○ 議長(広瀬潤一)田中議員。


○ 4番(田中哲治)

IT歩数計につきましては、そのようなことで、またよろしくお願いをいたします。

 続きまして、がん検診事業でございますけども、今ほど市長の答弁にもありましたとおり、集団検診、本市におきましても、がん検診、312回ほど行っているということで、集団検診につきましても約1万3,000人ぐらいかなというふうにお聞きをしております。これら等々につきましても、本市におきましても、いろんな面で、3人に1人、全国的には亡くなっていると、がんでね。そのようなことで、がん検診につきましても、いろんな広報活動をやっていると思います。これら等々につきましても市民に周知徹底をしていただきたいなと思っておりますけども、がん検診につきまして、今後どのように周知徹底をしていくのかなということで、これにつきましても福祉保健部長にお伺いをいたします。


○ 議長(広瀬潤一)細江福祉保健部長。


○ 福祉保健部長(細江輝久)

がん検診につきましては、やはりこれは自分の健康は自分が守るということで、市の方でも積極的に働きかけをしておりますが、先ほど市長の答弁の中にありましたように、子宮がん等につきましては受診率が上がっておりますが、胃がん、大腸がんについてはちょっと低迷をしているということで、今月の坂井の広報にでも、がん検診のことで福井県のコールセンターと健康診断センターと連携をしながら、がん検診の未受診者に対しまして電話で積極的に促進するということで広報でお知らせをしております。

 今後、そうした治療費の削減等を踏まえまして、推進、PR、啓発運動をしていきたいというふうに考えております。


○ 議長(広瀬潤一)田中議員。


○ 4番(田中哲治)

続きまして、2点目の健康増進計画における推進項目。その中で特に気になりましたのは、食生活の栄養の部門でございます。これら等々につきましては、平成21年に、これ、福祉増進計画で記載されておりましたけども、これにつきましても、現状につきましては、特に朝食を欠食する人の減少ということで、25年度目標は15%以下におさめるんだよと。特に気になったのは、この意識調査の対象者でございます。御承知のとおり、朝食を欠食すると、特に小中学校では、これも先般の記事に載っておりましたけれども、非常に体のだるさを感じるという、そのような方が約23%ほどおられるというふうな記事が載っておりました。朝食を食べると体のだるさを感じないという方が3.4%、非常に少ないと。これは小中学校の子どもでございます。これにつきましても、いろんな意識調査をされていると思いますけども、これは21年に計画したものでございますから、20年に意識調査をしたんじゃないかなというふうに思っております。そうすると、この5年間の間に非常に環境の変化等々も変わります。この9月で2年半になるわけでございますけれども、これを、中間調査と申しましょうか、そのようなことはされているんでしょうか。これも、福祉保健部長にお伺いをいたします。



○ 議長(広瀬潤一)細江福祉保健部長。


○ 福祉保健部長(細江輝久)

市の方では、21年度に総合福祉保健計画、その中でも、この健康増進計画ということで、今ほど議員がおっしゃったように、2,000名を抽出をさせていただきまして、アンケートを実施をさせていただきました。また、そのほかに、子どもたちのアンケートということで食育計画も策定しております。その中で、全小学校、全中学校の児童・生徒に対しまして、朝食は毎日行っているとか、そうしたアンケートもとっております。これを踏まえながら、今、事業推進に取り組んでいるわけですが、21年から25年度が目標ということで、ちょうど本年度が中間年ということでございます。それで、福祉保健部としましては、福祉保健総合計画、障がい者計画、母子保健、それと、今おっしゃった増進計画がありますが、それを10月から推進協議会を立ち上げまして、中間点におけます事業の推進の検証を行うという段取りでございます。その協議会の方で、また御意見を踏まえて、25年度の目標値に近いような事業の推進をしていきたいというふうに考えております。


○ 議長(広瀬潤一)田中議員。


○ 4番(田中哲治)

これにつきましては、中間実績また協議会でいろいろと御協議いただきたいと、そのように思っております。

 3点目につきまして、地域の健康づくりを推進する上での市民の意識改革ということで、市長のお言葉にもありましたが、特に老人会やら婦人会の各種団体に働きをかけているというなことでございますけども、近年、婦人会また老人会等々が非常に団体が減少している中で、本市としてもこれからどのようにしなければならないんじゃないかなというふうに考えているところでございます。特に出前講座、これも近年非常に出前講座、これら等々につきましても、これから積極的にお願いしたいなというふうに考えております。なぜかといいますと、各区におきましては、やはり皆、勤めが多うございますので、これら等々コミュニケーションを図りながら、そのようなことで、健康増進、またそのような食生活についてのコミュニケーションの図りの場ではないかなというふうに考えておりますので、これら等々につきましても積極的にお願いをしたいと、そのように思っているところでございます。

 最後に、坂井市におきましては、健康長寿の秘訣、福井県もそのようなことでお話をしておりますけれども、坂井市につきましても、海・山・里というふうな多種多様の食、すばらしいおいしい食がございます。また、いろんな歴史・文化、また環境の非常に整った坂井市でございますので、これからはやはり健康づくりの推進に、また本市といたしましても前向きに取り組んでいただきたいと、そのように思っているところでございますので、よろしくお願いをいたします。

 以上、私の一般質問とさせていただきます。終わります。

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