2013年6月26日水曜日

平成25年3月定例会―上出純宏議員




3番(上出純宏)

 

3番、新政会の上出純宏でございます。

通告に従って、一般質問を行います。

長い冬が終わり、春の到来を感じるこの3月ですけども、新年度に向けていろいろな準備をする季節でもあります。

観光面に目を向けてみますと、坂井市の目玉でもありますカニのシーズンも終わり、遠方からの観光客は深緑のころまで一段落するわけでございます。

宿泊施設も、この期間、非常に営業面で大変厳しい時期に当たりまして、山あり谷ありという言葉がありますけども、カニシーズンが山ならば、この2ケ月ほどは谷のシーズンということで。

そうは言っても、観光をなりわいとしている方々はもうけを出さなければいけないということで、あの手この手と、必死でこの期間企業努力を図っております。

とすれば、行政側も、来る観光シーズンに向けて、民間とやっぱり足並みをそろえた、民間は民間で私的な立場でいろんな営業努力をしてるわけですから、行政の方は公的な立場でできることを、やっぱり足並みをそろえて協調して、協働という言葉がありますけど、まさに観光において、こういう協働の作業が必要じゃないかなと思います。

公的な立場のことでできること、それが環境の整備だと思います。

新年度の福井県の観光施策、新聞等でしか察しられませんけども、そういうのなんかを分析してみますと、新幹線や高速道路の整備にかかわる部分において重点配分しているようであります。

つまりは、坂井市の場合は独自に観光振興の対策を講じなければいけないわけでありますが、財政事情の非常に厳しいこの状況下で、平成25年度はどのようなスケジュールでこの観光環境の整備を行うのかなということを市長に回答願いたいなと思っています。

実は、ここにサンセットビーチの施設の銘板の写真があります。

これ、議長にお願いしてちょっと見てもろたんですけど。

こういう状態です。

こんなんです。

サンセットビーチの本当にあの通りに面したところにあるのが、こういう施設の銘板。

これは誘導板じゃなくて、施設の銘板になっておりますけども、あんだけ、サンセットビーチ、みなと交付金を使いましてリニューアルを進めまして、この前はゆあぽ~との横の散策路も防波堤に続くところも整備されたという経過の中で、このような状態で施設の銘板が放置されているということ、これ、実は、昨年の11月ぐらいに地元の人から通報を受けまして見に行きまして、その現状は建設部長にもお伝えしました。

そして、産業経済部長にも連絡届いたと思っております。

いつ改善するのかなとじっと見ておりましたけど、これ、数日前に写真撮ったということは、本当に何も現状変わっていないということです。

このひどい状況を何も感じないって感覚は、やっぱり観光を語る上ではどうなんかなと思うわけです。

せっかく、国の補助金を得て整備したのですから、たったこの1枚のこういう状況の施設の銘板で、どんとそのサンセットビーチの周辺の観光の値打ちが下がってしまうと思うんですね。

サンセットビーチの場合は、まあ言うと何十万人もの人が通るわけですから、坂井市のイメージダウンでもないかなと思います。

このほかにも、そういう目で見ますと、いろいろと、この施設の銘板でひどいところがかなりあります。

サイン計画につきましては、新年度からようやく検討会が持たれることになっておりまして、いい知恵が集まっていい方向へ進むといいなと期待するところなんですけれども、こんな、はっきり言って、シールを張りかえる程度の経費で済む対応ですから、こうした多くの観光客の目に触れるものは対応していいんじゃないかなと思うんです。

市民の人がそういう目でちゃんと見ているわけで、やっぱり市民にすれば、市当局は何してるんかなってやっぱし思うわけですよ。

やっぱし我々も、そういうことで、本当はこういうことを一般質問の形でしたくなかったんですけども、3ケ月も変わらない状況ということにおいてはやはり指摘させていただきたいなと思うんで、今回、これはちょっと絵として皆さんにも見ていただきました。

こういう事実を目にして、市長、観光環境の整備をどう考えておられるのかなということを伺いたいと思います。

次に、新年度の観光環境の大きな変更として、旧森田銀行本店の指定管理者が文化行政から観光行政へと所管が変わったことで、坂井市文化振興事業団から、財団法人の三國會所へと変更になったことが挙げられます。

その旧森田銀行、国の登録文化財に指定されていることが示しているように、建物そのものが国の宝だと認められております。

ついては、指定管理者の変更に伴って、そのコンセプトは変わらないように、十分な理解のもとで引き継ぎが行われるのかなっていうことを若干懸念があります。

協定書の内容にその部分は明記されるべきと考えますけども、いかがでしょうか。

それに関して、旧森田銀行本店へ入りますと、入り口の近いところの壁面に大きなクラックがあります。

まず、入ったところはこれですね。

こういうふうな。

こういう。これ、入ってすぐの左のところですよ。

この周りはチェーン、鎖で、こうくるんで、このそばへ寄らないでくださいっていうような形のことをやっておりますし。

ほかにも、ちょっと、あんなぐらいな、ランプぐらいなところですけど、こういうふうに穴があいております。

ずっと、こういう穴です。それから、ああいうランプのすぐそばですけど、こういう、ものすごいクラックがあるんです。

これ、よくお客様が担当者に、地震でもあったんですかって尋ねるそうです。

担当者も言葉に窮しているようです。僕の目でぱっと見ただけでも、10ケ所ほどこんな大きな傷みが見られます。

でも、これは、実は5年も前から何ら変わっておりません。

これもいつ改善されるのかなと、ずっと見守ってきましたけども、財政的な部分で優先順位ということで、おくれているとは思いますけど、やはりもう5年以上たっているということについていかがかなと思っております。

貴重な国民の財産を管理する坂井市の姿勢を問われるところですけども、この修繕について、やはり文化面から観光面へのこの転換期にこそ対応すべきではないかなと思いますんで、文化課から観光課の方に所管がえというような中で、こういう計画も受け継がれて、今後の計画がどうなっているのかなということについて伺いたいと思います。

 

 

○ 副議長(永井純一)坂本市長。

 

 

○ 市長(坂本憲男

 

上出議員の御質問にお答えをいたします。

まず、平成25年度の観光環境の整備についてという御質問でございますが、福井県の平成25年度当初予算における5つの重点施策の1つに、地域間競争を勝ち抜く観光・ブランド戦略がございます。

この中で、平成26年度の北陸新幹線金沢駅開業、舞鶴若狭自動車道開通に向けた観光誘客の拡大、福井の魅力発信の強化、食を生かしたブランド戦略の強化が柱となっております。

これらを実現する主要事業のうち当市に関連するものとして、新幹線関連では、伝統的町並みや地域独自の歴史・文化などを生かした観光地づくりを進める観光まちなみ魅力アップ事業、観光地バス運行実証化事業、花いっぱい運動推進事業などがございます。

また、魅力発信の強化では、北陸新幹線沿線の都市や大都市圏での宣伝、観光物産展・商談会の開催、教育旅行誘致の推進など、食関連では銀座のサテライトショップ開業などがございます。

当市といたしましては、これらの事業を積極的に活用しながら、各種施策を展開してまいりたいというふうに考えております。

また、市観光連盟の組織強化と自主性を高める中で、点在する観光素材の磨き上げや、観光ニーズの把握による着地・滞在型観光に結びつく新たな観光商品の開発や、観光客が選択しやすい観光情報の提供、観光情報網の整備等を図り、坂井市ブランドの発信を行っていきたいというふうに考えております。

そうした中で、今ほど、上出議員も銘板のそういう写真等もお見せをいただきましたが、坂井市内にはこういったものもたくさんあります。

三国だけじゃなくして。そういった中で、サイン計画も含め選択と集中ということで取り組んでいますが、まずは私が思っているのは、観光ももちろん大事であるし、目につくことも三国にもいっぱいあります。

三国の市役所の前にも、体育館の前にも本当に危ないようなこともありますし、私も気になっていますが、まずは、学校の耐震化とか、そういう改築等、大変なお金がっていうんか、財源が必要でありますんで、まずそちらの方に集中して27年度までやっていく、そういう目標を立ててやっていますので、市内各地にも、そういう看板とか、そういう銘板とかたくさん傷んでいるところがありますが、順次、これからやっていく必要があろうかというふうに考えております。

また、旧森田銀行本店の指定管理者変更による引き継ぎについてお答えをいたします。

旧森田銀行本店の管理運営につきましては、平成25年度からは、旧岸名家と三国湊町家館を加えて3施設を1つにまとめ、指定管理者制度を導入をいたしております。

公募の際の募集要項、仕様書には、文化財を保護し広く一般に公開して文化財保護意識を高揚し、市民の文化の活性化を図ることを明記をいたしました。

当然、文化財であることを常に念頭に置いた施設の維持管理や、専門性、創意工夫を凝らした施設運営を行っていただきます。

これから、指定管理者についての所管は観光行政に変わりますが、国の登録文化財としての建物であることに変わりませんので、今までどおり、指定管理者などと連携して文化財の保存管理に努めてまいりたいというふうに考えております。

次に、旧森田銀行本店の修繕についてでございます。

大正9年に建てられたものでございまして、平成7年から復元保存工事を行い、平成11年から一般に公開をしました。

今日まで、内部塗装、屋上の防水、外壁タイル面の防水樹脂塗装などを行ってきておりますが、経年劣化による修繕が必要な箇所も確認をされているのが事実でございます。

旧森田銀行本店の壁のクラック等につきましては、平成24年3月に専門業者に委託し、クラックの発生箇所などと原因について調査を行いましたので、今後は実施方法や財源なども含めて検討してまいりたいというふうに考えております。

また、修繕を実施するにあたっては、一定期間施設を閉鎖する必要もありますので、指定管理者とも協議していく必要があるというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

 

 

○ 副議長(永井純一)3番、上出純宏議員。

 

 

○ 3番(上出純宏)

 

黒川部長に伺います。

今ほど、サンセットビーチの整備を県の方がやる中で、非常に有意義な事業として整備されている中で、何であれだけ見逃されたのかなっていう部分について、何かその原因みたいなのはどこにあるんでしょうか。

 

 

○ 副議長(永井純一)黒川産業経済部長。

 

 

○ 産業経済部長(黒川規夫)

 

サンセットビーチのリニューアルにつきましては、おととし、2年前でしたか、工事に入りまして、本年度をもって完成をしてきたと。

そういうな中で、そのサンセットビーチの案内看板がなぜ見落とされたのかということの御質問と受け取りますけども、看板そのものは、私は設置された経緯はちょっとわかりませんが、三国には、いろんな観光の、市の中のサイン計画の中でつくられたのかな。

そういうことでないかもしれませんけども。そういった中で、その事業の改修の中でのその修繕といったことが見落とされたのかなというふうに思っております。

今の傷み具合については、昨年の12月ですか、議員おっしゃるとおり、私も確認しておりますけども、早急に修繕をなぜしなかったのかということにつきましても、それはできなかったことは間違いないので、やはり、今後、サイン計画のこともできますし、それ以外にも、上出議員さん、観光の看板、あるいは案内看板ということで、以前にもそういうような御質問何遍かいただいております。

そういった中で積極的に取り組んでいく必要があるなというふうに思っております。

 

 

○ 副議長(永井純一上出議員。

 

 

○ 3番(上出純宏

 

だれが見てもこれはひどいなと思う状況を市民の方から言われてっていうのは、何かつらいもんがありまして。

できるところから、公民館のそういういろんな施設の傷みで、利用者の方から、公民館の修繕について、もっといろいろとできるところからやってもらえないんかなっていうようなことで、今度は少し予算ついていると思うんですよ。

今言うように、観光環境の整備っていうのは、こんな看板のことだけがそれじゃないし、例えば、町を通るときに、花壇があって、市民の人たちが一生懸命汗かいて花を植えているとかいうようなことも、その人の息吹が伝わるというようなところで、観光客の方は、この町いいなとか、そういう触れ合いとか、もてなしの部分を感じて、そういうものが町のイメージを高めると思うんですよ。

そういうようなことって、行政としてやっぱりできることをやっているから、民間の人たちもそういうことで一緒に盛り上がって、いろんな坂井市のいい面がどんどん輝いていくといいますか、そういうものだろうと思います。そういう面で、やはりなるべくこういう悲惨な部分っていうのは、気がついたときにできる範囲のところでやっていただいて、サイン計画のあのでかいサイン、本当にすごいお金かかると思います。

全部市内の数を調査して。だから、それはそれとして、しっかり庁内で今度検討されていいものとしてあれしますけども、何十万人も通るところのような、このミニマムなそういうところも、できる範囲のことはやっぱりやってほしいなと思います。

ところで、剪定とか、草刈りとか、観光環境の整備っていう部分もあると思うんですけども、やはり、そういうものは、例えば大きいイベントがあるときなんかを目がけて整備するとか、いろんなことがあると思います。

これは建設部長に伺いたいんですけども、公園の整備やら、公の市道の周りの整備とか、そういうのは、そういう大きいイベントとかで、地域でのイベントの開催時期とかいうことを考慮に入れた形で作業って進められているのかどうか伺います。

 

 

○ 副議長(永井純一)新谷建設部長。

 

 

○ 建設部長(新谷優一)

 

今、公園の管理につきましては建設部の方で行っておりますが、これらにつきましては1年の計画をもとに順次進めているように、今、管理公社の方に委託をして公園整備は行っています。

あと、小さな公園なんかでは、地域の方にお願いして、軽易な草取りとか、低木の剪定とか、そういうなことは、地域の方にお願いして、地域が活動しやすい時期にお願いしているということで。

いつにしなさいとか、こうしてくださいとかっていうことまでは、ちょっとこちらからは指導はしてませんが。

特に、春先なんかは、木とか草とかも伸びやすいとか、生息しやすいので、その辺は最初のうちに管理公社なんかにもお願いしてやっていただいているような形で、いついつかにやってくださいとか、そのイベントに合わせてやってくださいってまでの指示まではしておりません。

 

 

○ 副議長(永井純一)上出議員。

 

 

○ 3番(上出純宏)

 

草木の場合だったら、当然、その切っていい時期とか、いろんなことがあると思うんですけど、雑草とりとか、そういうこととか、観光客の人がどっと押し寄せるイベントのようなときに、市道の周りのところが草ぼうぼうやったりとかいうようなことで、そういう場合が間々あるんですよ。委託してまえば、その専門家に任せるっていう部分のところで、なかなか大変かもわかりませんけど、やはりそういう大きなイベント、特に坂井市のイメージっていいますか、そういうものが伝わるような、外からお客様がおいでになるような、丸岡城の周辺のいろんなイベントとか、そういうときには、やはり、そういう草刈りなり、剪定なり、そういう整備も、そういうイベントのこともやはりちょっと考慮に入れて検討してもらえたらどうかなと思って。

実は、一例ありますけど、それは申しませんけど、そのイベントのときに、そのイベントに参加された人が草をむしってる状態もちょっと見たことがあって、そういうことを尋ねられたことがあります。よろしくお願いします。

次に、旧森田銀行の指定管理の件なんですけれども、今度、三國會所というところに委託するにあたって、これは指定管理全体のことにかかわることだと思うんですけど、あながち、その設立当初のいろんなコンセプト、公共施設が指定管理者が変わったり担当者がかわっていくというような中で、こういう目的でこういう施設はあるんやけどんたな部分のところを、そういうつもりで公的につくったものが、いつの間にか、時がたつと、担当者がかわりの、業者がかわりのいうような中で変節していく危険性といいますか、そういうものをどうも感じてならないんですね。

余り言いたくはないんですけど、某温泉施設、霞の郷とか、ゆあぽ~とじゃありませんけど、においては、本当にバケツが汚いとか、清潔であることが大前提なような場合のときに、それが汚いままであるとか、それは極端な一例でありますけども、言うと、その施設がそうあるべきというところが曲がっていかないような形で、指定管理の業者にいろんな形で行政指導っていうものをしていかなあかんとは思うんですけども、担当者の方がかわりますと、そういう面では、もう既に指定管理長いことやってるから、任せておけば大丈夫やっていうな心、それを油断って言っていいかわかりませんけども、があながち生まれがちではないかなと思うんですけども、その指定管理のそういうことについては、副市長、そういう指定管理に関して心構えというか、ぜひ回答をお願いします。

 

 

○ 副議長(永井純一)北川副市長。

 

 

○ 副市長(北川貞二)

 

指定管理については今年4月からまた切りかえるわけでございますけども、この指定管理業者設定した中で委託するわけでございますけども、市の考え方としては、この施設の目的なり、これはもう当然わかっていると思いますし、私いつも言ってるんですけども、所管課が業者へ指定管理出すわけでございますけど、やっぱり関心持ってもらわなあかん、ただ任せっきりではないということを常々言っております。

その中で、10日に1回はその施設へ行って、どういう状態か、そこらを確認して、ちょっと不備のあるところあったら、その都度注意したり、また改善を命令したり、そういうことは今後もやっていきたいと思いますし、今後も、所管課について十分に配慮して、住民サービス、またその施設が指定管理によってよかったなというような施設にしていきたいと思いますので、また議員さんもいろいろこういった中で気がついたことがありましたら、所管課の方、また私、また行政経営課の方に言っていただけば、十分注意していきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。

 

 

○ 副議長(永井純一)上出議員。

 

 

○ 3番(上出純宏)

 

そういうことで、指定管理者の制度が市にとって本当にいい成果になるように心がけながら運営していってもらいたいものだと思っております。

それから、旧森田銀行本店、先ほど見せたクラックのことにつきましては、平成24年3月に調査したということで、これもまた、先ほどのあれじゃないですけども、本当に観光で何万人もの人が入る施設の中で、できるだけ早く、財政が難しい状況であると思いますけども、対応を検討していただけたらいいかなと思います。

常々、私は、観光の振興は時代のニーズやシステムの変化に敏感に反応してタイムリーな対応が必要であると申し述べておりますけども、そういうことで、この新たな観光シーズンが坂井市にとってめでたい成果に終わることを祈念申し上げまして、質問を終わります。

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