2010年12月13日月曜日

平成22年9月議会の一般質問 (岡本正義議員)

9番目に登壇したのは、新政会会長の岡本正義議員です。















○ 24番(岡本正義)

皆さん、新政会の岡本でございます。大変お疲れのようですけども、いましばらくお耳をおかしいただきたいと思います。


私は、新幹線につきまして、坂井市の対応につきまして御意見をお伺いしたいと思います。

坂井市の議員としてではなくして、地方の議員といたしまして各種の集会とかイベントに出向きますと、その都度いろんな方から新幹線についてどんなのかというお話をお聞きいたしますけども、私も議員として答えるすべがなく、非常に憤りを感じているといいますか、それにつきまして、市とはちょっと変わりますけども、市長にいろんな件につきましてお考え等をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

まさに、県は新幹線、新幹線と何か叫んでいるような感じを受けますけども、なぜこの新幹線を福井から敦賀までというふうに決めたのかと、余りにも落胆的な決め方ではないかなという感じを受けるわけでございます。

新幹線は、米原まで行きまして、つながって初めて新幹線のメリットというものが多くの県民に対して共有されるものであって、まず新幹線が敦賀でとまった場合は、今現在我々は在来線で東京の方に、市長らも行かれると思いますけども、十分日帰りができるわけでございます。

今、我々が、新幹線ができた場合、今、福井から行くと2回乗りかえしなければいけないと、敦賀で1回、また米原で1回というような不便さも感じるわけでございます。それをとやかく言うつもりはございませんけども、ただこの新幹線、大規模なこれだけプロジェクトの工事をするにあたりまして、県は我々県民に対して一言もこれにかかる費用的なもの、そしてこの費用が国はもちろんのこと、県、市、町がどれだけの負担をするんか、負担がないならないでも結構でございますけども、どれだけのものを要求をされるんかということも一向に我々に示されておりません。

そして、また在来線はどうなるんかということにつきまして、またいろんな方から、「議員さん、新幹線がもし開通した場合、在来線はなくなるんじゃないか」また「県と民間の第三セクターで運営が行われるんじゃないか」といういろんなことが飛び交っております。これも、やはり知事、県は明確に県民に対して方針を説明する責務があると私は思うわけでございます。

やはり、これだけの大規模のものを、新幹線をやるという場合におきましては、私はなぜこういうことを危惧をするかといいますと、合併する前に坂井町におきまして、春江町と坂井町に福井空港というものが、皆さんも御存じのように、上から突然春江町と坂井町に空港をするということで、いろんな地域の住民の方、いろんな苦労をされましたが、県の担当の方も苦労されたと思いますけども、その空港が開港できずに、今現在、皆さん御存じのように空港はございます。その空港に対しましてどれだけの資金が、税金が投資をされ、そしてその空港ができなかったことは、いかにも地元の地権者のわざにするような言い回しをして、責任をだれもとらないというような行政がいいんかということも私は危惧をするわけでございます。

やはり、その行政のトップとして、県のトップとして、この新幹線につきましても敦賀から先のルートをやはり明確にし、そして県、市、町がどれだけの負担をするかということも県民に提示をすべきだと私は思います。

大分前の新聞ですけども、前原国交省大臣が新聞でお話をいたしております。この新幹線につきましては、そのルートを明確にし、そしてまた県民、地域住民の皆さんに在来線等いろんな問題についてよく説明をして、理解をすることが大事でないかというような感じを受けるような新聞等で発言をされた。まさに、そのとおりと思います。

そこにいきますと、うちの市長は合併いたしましてからいろんな問題につきまして、坂井市民に対して説明をしてやっているということでございますんで、非常にありがたく思っているところでございますし、また市長にちょっとお尋ねしたいのは、定例的に新聞等で見ますと、知事と各市町の首長の定例会がございますけども、そういうときにこの新幹線問題につきましてから、県の方からいろんなお話はないのでしょうか。それがないんであれば、いかにも、やはり市・町を軽視した県の行政じゃないかということを、私は思わずにはいられないわけでございます。決して、この新幹線に反対をするもんじゃございませんし、そうかといって賛成をするものでもございません。

市長、そこで、県下第2の市の市長といたしまして、坂井市民からこの新幹線問題につきまして、アンケートなり、意見を聴取をする気持ちはございませんか。そして、今後の新幹線問題につきまして、坂井市の市長として県に対しまして提言をしていただくようなことはできないかという思いを持ちまして、ちょっと市の一般質問とはと思う感じでございますけども、新幹線につきまして質問をさせていただきまして、市長の許す範囲内、また市の範囲内で御答弁をいただければ幸いかと思いますんで、よろしくお願いをいたします。


○ 議長(山田 栄)坂本市長。

○ 市長(坂本憲男)

岡本議員の新幹線に関する御質問ということで、お答えをさせていただきます。

まず、新幹線の工事費の国、県、市での負担割合についてでありますが、新幹線の建設費は国と地方が2対1の割合で負担をしますが、交付税措置によって、県の建設費負担は全体の約15%から18%となるというふうに聞いております。

また、市町の負担については、各区域の整備区間のうち、駅や都市計画区域の用途地域内での工事などについては負担が発生しますが、坂井市においては該当しないものと考えております。

次に、新幹線の線路の用地面積でありますが、環境アセスルートによりますと、新幹線は坂井市地積を約7キロメートル通りますので、仮に用地幅員12メートル前後で試算をしますと、面積は約8万平方メートルから9万平方メートルとなります。

次に、新幹線が開通した後の在来線についてでありますが、新幹線が開業すると、並行して走る在来線はJRから経営分離され、地元での運営となります。

在来線維持のための財政負担については、開業の時期や経営する区間が確定した後、利用者のニーズや利便性を踏まえたダイヤ設定や施設・設備等についての詳細な検討と、あわせて県・JRなどと十分に協議して決めていくこととなります。

なお、既に開業している全国の第三セクターは経営状況が非常に厳しく、全国の沿線自治体からは、並行在来線の仕組みについて見直しを求める声が相次いでおりまして、現在、政府で並行在来線に対する支援のあり方というものが検討されているようでございます。

また、新幹線についての市民アンケート調査についてでありますが、並行在来線の運行経費や運賃、ダイヤの問題などについて市民に対して十分な判断材料をお示しすることができません。そのため、現時点ではアンケート調査等の実施は考えておりませんので、また御理解をいただきたいというふうに思いますし、この新幹線問題はこの市長会とか、いろんなところで知事ともお話っていうんか、あいさつされる中で新幹線という言葉は必ず入ってきます。それだけでございます。


○ 議長(山田 栄)岡本議員。

○ 24番(岡本正義)

今ほど、市長からいろんな、市長としてなかなか言いにくいもんも含みながら御答弁をいただきまして、お察し申し上げるところでございますけど。ただ、今、新幹線がもし開通した場合、8万平米が線路の用地としてこの坂井市で必要かと言いますけども、その場合、今、行われてますパイプラインには支障するようなことはないんかなという懸念を覚えるとこでございますし、そしてまた、今、在来線は第三セクターでやるというようなお話でございまして、今までやっているほかの都道府県におきましてかわかりませんけども、非常に厳しいというお話でございますし、そこへもっていって、えちぜん鉄道とか、また新幹線が来たときに在来線の運営まで我々地方が負担をするときに、果たして財政がどうなっていくんかなという危惧を感じざるを得ないわけでございますけども、これは、しかしいろんなこともございますし、私もちょっと調べますと、福井のよその市でございますけども、若い方の商業エリアというんですか、ショッピングエリアといいますか、これは京金現象といいまして、金沢、関西方面というようなお話も聞いております。そうなると、ますます新幹線ができることによって福井市の地方が空洞化されるんじゃないかと、よその市のことを口出すなと言われても仕方ございませんけども、そういう危惧も感じざるを得ないわけでございますし、やはり、我々は先ほど申しましたように、県は県でいろんなことを、新幹線しようが、福井空港にしようが、下からでなしに、昔の言葉で言うと、お上からの命令とか何かいうような感じでやっていって、勝手にやって勝手に引き上げていくと、そして旧坂井町に残ったのは、集落名は言えませんけども、集落のいがみ合いだけが今現在、福井空港の跡地とともに残っていると、そういうことにならないように私はしていただきたい。そして、やっぱり、それには、市長としては、市全般のいろんな問題がございますから、なかなか言いにくい点もございましたと思いますけども、その辺いろんなことで御苦労おかけいたしますけども、できるだけ我々も議会といたしましても、私だけがこういう考えてるんじゃないと、多くの議員の皆さん方もある程度は御理解をいただきながら進めていくんじゃないかなと思いますし、田中議員はいろんな、皆の議員の方が一般質問をされていますけども、やはり郷土坂井市を愛しての皆さんの声でございますから、それと一緒に我々も坂井市のこの立派な、日本でもない、山、川、海、そういう自然を守っていくためにはどうすべきかということも考えながらしていきたいと思いますんで、これで終わりますけども、市長の御努力にお願いをいたしまして、もしお話があるんでしたら、またひとつ少しでもありましたら、ひとつよろしくお願いいたします。なければ、結構でございます。


○ 議長(山田 栄)坂本市長。

○ 市長(坂本憲男)

立場としてなかなかというのはありますけど、ただ、私心配してるのは、やっぱり岡本議員言われるように在来線の問題なんですよ。この在来線が新幹線できた場合に、どれだけ在来線の負担がこの坂井市に負担になるかっていうのが、それが見えてこない中で今進められているっていうのは、私も正直言ってちょっと納得がいかないところもあるし。

いろいろ、まだまだ問題点もありますが、そういった情勢の中で、また今後ともその新幹線問題については、議員さん方とまたいろんな相談もしていきながら、できるだけ情報を提供していきながら真剣に取り組んでいかなければならないというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿