2011年3月15日火曜日

平成22年12月議会の一般質問(広瀬潤一議員)

19番(広瀬潤一)皆さん、おはようございます。19番、新政会の広瀬でございます。



今回、私は三里浜地区の砂丘地の防風、防砂ネットの改修整備事業について質問をさせていただきたいと思います。


浜四郷地区の砂丘地農業では、特産のラッキョウを初め、大根やメロン、スイカ等の園芸農家があります。約350世帯の農家が約210町歩の畑作園芸を営んでおります。この畑には、風や砂をよけるための防風、防砂ネットが設置をされております。このネットは平成4年に設置された施設でありまして、もう約20年の経過がしようとしております。

長年経過したことにより、かなりの傷み具合です。特に、最近では自然災害が頻繁にやってきて、地震や台風、豪雨、竜巻は日本のどこかでいつも発生しているわけでございます。

この三里浜地区は砂丘地でありますので、ちょっとの風が吹いても畑が砂で埋まってしまう状況でございます。農道や側溝も年に3、4回は地域住民で取り除く作業を行っておりますが、この間、この防風ネットは個人で2回くらいは改修・修繕をしてきました。最近は農家の高齢化と一人暮らしの世帯がふえてきており、こうした農家の方は個人では作業が難しくなっております。

業者に頼めば、100メートル1本で約10万円から20万円程度の費用が必要でございます。最近は農業収入も少なく、費用を負担することも困難になってきております。特産のラッキョウやスイカ、大根等作付面積も激減しております。産地を守り、農地を守り、砂丘地農業を守るためにも行政の支援をお願いしたいと思います。市長のお考えをお聞きしたいと思います。


○ 議長(山田 栄)坂本市長。


○ 市長(坂本憲男)

広瀬議員の、三里浜地区の砂丘地の防風・防砂ネットの改修整備事業についての御質問にお答えをさせていただきます。

現在、三里浜地区では県営畑地帯総合整備事業、三里浜砂丘地地区を平成9年度から実施をいたしておりまして、全体計画における防風・防砂ネットの延長は1万1,700メートルで、主に林帯の補強が目的で施工され、平成21年度までに既に6,920メートルの防風・防砂ネットを設置をいたしております。

また、今年度は1,590メートルの設置を予定しておりまして、さらに事業の最終年度となります平成24年度までに3,200メートル程度の設置をする計画となっております。

市におきましては、この事業に係る経費のうち、国・県の補助金を差し引いた残り20%に対し11%を負担し、農家負担の軽減を図っているところでございます。

そうした中で、お尋ねの個人の境界に設置してあるネットは、平成4年に県単独事業で施工しておりまして、当時旧三国町において補助した経緯があります。境界のネットにつきましては個人が維持管理する部分でありますが、市といたしましては、砂丘地の特殊性を踏まえ、対象となる事業の有無を模索しているところでございますので、何とぞ御理解をいただきたいというふうに思います。


○ 議長(山田 栄)広瀬議員。


○ 19番(広瀬潤一)

今、これ言うたとおり、平成4年のときに、今、市長も言われた県の3分の1、三国町3分の1、地元3分の1ということでこの事業をやって、各集落ごとに組合単位をつくって。やっぱり、このときで約6,000万円、材料費だけで6,000万円かかってるんやね。今、これを個人個人でやろうというと、これもう大変な額でございます。今、年々やっていただいて、今現在も県道沿いや市道、それから農道の際は木村土地改良委員長にもお願いして、黒いネットは土地改良の方で今現在整備されてるんで、やっていただいてるんです。

ところが、今言うとる個人個人の畑の境界はやっぱりもう何町歩って、みんな持ってるわけですね。それが、市長は近くですでわかっていると思うんですけども、やっぱり高齢化っていうんか、もうおばちゃんしか住んでないとか、じいちゃんしか住んでないって、そういう人なんか本当にこれもう大変なんですわ。こんなんで、みんな地元の要望ということで、私、今お願いしているとこですけど。御案内のとおり、福井新港が来たときは中川知事の時代ですね。大プロジェクトということで、我々の先祖、先輩、先人が持ってた土地・財産を提供して、そして立派な畑が整備されて、すばらしい農地ができたわけでございますが。特に、最近は台風とかこういうもの、本当にひどいんです。夏場ぐらい雨が降らなんだら、ほとんど大根をまいても、何回ってもう種まき、2回も3回も種をまき直しするわけです。そんなこともありまして、特にラッキョウの生産農家もだんだん少なくなってきております。もう生産意欲がなくなるっていうんか、もう畑が埋まるって、作物が畑と畑の境界を、ネットが壊れてるとこはもう本当に砂山になってしまうんです。
先日の12月3日、先日ですね、もうあの強風でも道路に今現在ものすごく砂が出て埋まっているわけです。そういうこともありまして、どうでもこの土地改良を含めて、このネットの改修に御支援いただきたいと思うわけです。

それから、通告はしてございませんが、亀嶋部長にちょっとお聞きしたいと思いますが。今言うた12月3日のこの強風で、我々の地域は3時間ほど停電になって、雷落ちて。ほんで、今、後ろの林帯の松くい虫の松の木が6、7本、私の部落だけでも倒れて農道に出たのは区の役員で切って、今始末したところですが。逆に、家の方へ3、4本と倒れたの、もう本当に家のもう際まで。もう少しあれやったら、もうこの家とか小屋が被害を受けてるんです。そんなんで、これもう三国支所の方では1月いっぱいまでに林帯の松くい虫切るって言うてるんですけど、これもまた12月のうちにどんな風が吹くかわからんし、まだ何十本か残ってるんです。100本近く。それを、どうでも1月までって言わんと、前倒しでこの12月いっぱいで伐倒していただけないか、その辺、部長、お願いします。

それから、このときの、政策監、今の危機管理までっていうと大げさですけど、金曜日の1時、皆さんも役所にいたでわかってると思うけど、ものすごい風やったと思うんです。我々浜辺の方は特にひどかったんかしらんけど。やっぱり、今も言うてるとおり、我々の地域は本当に風とかそういうあれで被害が、我々の地区だけでも5、6軒のハウスが、またガラス戸、ビニールハウスもかなり傷んでます。そういうときに産業経済とか建設とか、また市長に被害があったかどうか、そういう調査っていうんか、あれを調べているんか、その辺、政策監にお願いしたいと思います。


○ 議長(山田 栄)亀嶋産業経済部長。


○ 産業経済部長(亀嶋政幸)

ただいま広瀬議員質問の12月3日の暴風というなことで、福井県地方低気圧等々も相まって、非常に竜巻等も発生したというな中で、まず松のパトロール等につきましては、三国支所、またJA関係の職員でパトロールをした経緯がございまして、その中で丘陵地関係の園芸施設については被害がなかったというなことでございます。また、砂丘地の園芸施設についても、JAの職員等がパトロールしまして確認したところ、被害がなしということでございます。

また、松くいにやられた松につきましては、三国の海浜自然公園施設内で、2本倒木が見られた。また、クヌギ等も3本倒木があるというな報告を受けてございますし、これにつきましては、いずれも第三者に対しての被害等は発生しなかったというなことでございます。

また、遊歩道、荒磯遊歩道関係につきましても、松の樹木2本の倒木があったと。これについても、第三者に対しての被害はなしという報告を聞いております。

また、歩行者の通行に支障があったため、職員で対応した箇所もございます。また、三国の梶地区におきましては、あこにNHKの中継所がございますけれども、それで松が傾いたというなことで、倒伏のおそれがございますので、対応については、後日NHK職員と市の職員等も含めまして協議をいたしたいというふうに思っております。


○ 議長(山田 栄)副角政策監。


○ 政策監兼総務部長(副角利幸)

市の危機管理体制でございますけども、風水害、それから地震いろいろあるわけですが、特に風水害につきましては、事前に気象庁の方から注意報・警報が出ます。その注意報・警報に基づいて、それぞれ本庁の総務課にあります危機管理室はもちろんなんですけれども、それぞれの支所の地域振興課がそれぞれ待機をいたしまして、その被害状況等を調査することになっております。その被害がもしあった場合については、当然その総務課内の課内室に連絡・報告するということになっております。

以上です。


○ 議長(山田 栄)広瀬議員。


○ 19番(広瀬潤一)

今の危機管理っていうんか、亀嶋部長の方は建設部と一緒にパトロールしたっていうことですが、それは政策監の指示とかそれでなくして、建設産業経済と2つの部で話して行ったわけですね。本庁っていうんか、政策監の方から行ってくれとか、そういう連携してやったっていうわけではないんですね。


○ 議長(山田 栄)副角政策監。


○ 政策監兼総務部長(副角利幸)

それぞれ本庁、それぞれ支所、それぞれ先ほど申しましたとおり、警報等が出れば指示があるなしかかわらず、それぞれの責任において調査をすると。もし被害状況が発生すれば、その状況によっては総務課内の危機管理室に報告をして、全庁体制でその対応にあたるということになっております。


○ 議長(山田 栄)広瀬議員。


○ 19番(広瀬潤一)

亀嶋部長、三里浜地区も丘陵地は被害なかったということですけど、三里浜はあったんですよ。JAがどういう調査したんかしらん。私の組合のガラス温室も、一部ですけどガラスが若干破損しておりますし、ドアもいかれてますし、それからハウスも米納津地区で3軒、黒目で2ケ所傷んで、そういうこの調査がどの辺か、産業経済もパトロールしたときに、ただ表通りだけでではわからんし、実際の畑の中の道を歩かんと実際の被害はわからんと思うんで、その辺もこれから対応していただきたい。お願いします。

終わります。

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